 最近ずっとクルマ以外のメカを取り上げてましたので、初心に帰る意味と、『C1ランナー』単行本1巻が 何度かの延期の末にやっと発売されたことを記念して、今日の御題は久々の『湾岸ミッドナイト』です。 今回取り上げるのは森下マコトのフェアレディZ32で、Zとしては四代目で1989-2000年の11年の 長期間に渡り生産されたZ32ですが、Zファンからは3代目のZ31と同じように人気が無いタイプです。 Z31は半リトラクタブルライトという無くもがなの機能はあったりしたものの、 スタイルは過去のラインを大きく崩してはいなかったんですが、 こちらのZ32はハロウィーンのカボチャを思わせる平べったいスタイルに変わり、 車重も1365kgと先代よりも100キロ、初代と比べたら400キロ近い増量となり、 多くのZファンに失望を与えました。そのためカーチェイス漫画に出てくることも稀で、 多くのクルマがダブる『頭文字D』にもたぶん出てこないと思います。
ところがこの『湾岸ミッドナイト』ではその不人気さを逆手に取り、「これしか早くできない 商売的にはぜんぜんダメなチューナー」を出すことでお話に膨らみを持たせたのでした(笑)。
 この「Z32編」のドライバーは女性です。オトコの気を引こうとインプレッサにお金をそそぎ込んでいた 森下マコトは、そのオトコと別れるとあっさりとインプを手放し、 たまたま知り合ったZ32しか早くできないチューナーである山下に興味を持ちます。 ポッカリ開いた心の穴を埋めようとしての行動だと思いますが、 マコトは客も付かずファクトリーを閉鎖しようとしていた山下にキャバで稼いだお金100万を渡し Z32をチューンしてもらおうとするのです。マコトは特にZ32が好きなわけでもなく、 たぶんそれまで見たこともなかったんじゃないかと思われるのにそういう行動に出るあたり、 いかにも走りの理由がドライバーによって様々で、スピード一辺倒でない『湾岸』らしい展開ですが、 逆に言えば、Z32とは普通の走り屋はチョイスしないような、そういう持っていき方をしないと 湾岸というステージには登場させにくいクルマだったのかも知れません。
 マコトの心意気に感じるところのあった山下は、その金にはなるべく手を付けずに 高価な物ではない自分で工夫した手持ちの特製パーツでZ32を整備し、 かつてのツテをたどって仕上がりをアキオ・高木・富永に見てもらおうとクルマを預けます。 そしてその結果、アキオの意見でボディの剛性を落としたと聞き不思議がる山下でしたが、 高木は剛性一辺倒で組まれたボディのもろさを指摘し、そこに気づくアキオが いかに特別なドライバーなのかを山下に語ります。
 実際にその手を加えられたZ32に乗った山下は、高木とアキオの正しさを体感し、 同時に富永のセッティングの妙技にも大納得するのでした。
こうしてマコトに渡されたZ32はしばらくの慣らしを経て、ついにブラックバードや悪魔のZと遭遇します。 そして彼らの常識を越えた走りを身をもって知り、クルマの完成度は申し分ないものの、 自分が全然その域に達してないことを痛感したマコトは、途中でバトルから下りてきます。 勝ち負けも決まらずクラッシュもないバトルの終焉ですが、「走れなくなった時が降りる時」という 哲学が貫くこの作品らしく、すがすがしい結果でした。 ホンモノの凄さを身をもって知ったマコトはキャバのバイトも止めて、 ファクトリー存続を決めた山下の元へ押し掛けバイトに入っていきますが、 それが彼女のマコトの気持ちだったのは言うまでもありません。 もっとも、その気持ちの奥にもう一つ深い想いがあるのかどうかは、 マコト本人にもよく解ってなかったようですが。ヽ(´ー`)ノ (※今回のマコト編はアニメになってないので、カラー図版はゲームから引用しました)
 お見せしているミニカーはダイヤペットです。今はもう当地を撤退したお宝中古市場で ルース品を300円だったかで買ってレストアしたものです。トミカが主流のこのお店でしたが、 タマにはこういううれしいミニカーも入ってくれたのは懐かしい記憶です。 またこういうショップが近くにできないかなぁ……。 ダイヤペットなのでスケールは1/40の全長約10.5cm。全体的にボテっとしてるのも いつものダイヤペットですが、Z32の場合は元車がそうだから、あまり気にならないかな?(°∀° )
 ダイヤペットなんで、このようにドア&トランクがオープンするのはやはりうれしいギミックですね!
 さて、『湾岸ミッドナイト』の実質パート2である『C1ランナー』ですが、 単行本発売が伸びたのは楠みちはる先生の描き直し作業の遅れという理由の他に、 43巻として続きで出すか、1巻として仕切り直しするか、その決定に最後まで、 先生と編集部、それから講談社の営業も巻き込んでのスッタモンダがあったんじゃないでしょうか? もともと新しい登場人物たちが絶賛不人気な『C1ランナー』なんで(爆)、 43巻だったらアキオファンで惰性で買ってる人も買うだろうけど、 1巻となれば「もういいや」とばかり脱落する人が多く出てくるだろうからです…。 ただ1巻だと御新規さんが入り易いというメリットもあるんで、 どっちが得策かとは一概に言えないんで迷ったんでしょうね…。 結果として「1巻仕切り直し」で落ち着いたわけですが、 さてこの決断、吉と出るか凶と出るか、はたしてどっちでしょうか?
あ、『湾岸』の実写版映画も公開されてたんだっけ? 「ユウトをヨロシク!」って言いたい気持ちはあるけど見てないし、 ぜんぜん話題にもなってないんでもうイイヤ!(°∀° ) だって、ジャンク屋に積んであった悪魔のZが2by2になってる時点でもうダメじゃん、アレ!(爆
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