キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
プロフィール

FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

最初においでになった際には
カテゴリーの一番上の、
収集・運営ポリシー を御覧下さい。


カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


最近の記事


最近のコメント


カテゴリー


サブカテゴリー


月別アーカイブ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


ブログ内検索


リンク

このブログをリンクに追加する


最近のトラックバック


とっても大好きロビー・ザ・ロボット!
新装開店の『キャラクターミニカー秘密基地』、今後はミニカー以外も取り上げますが、
まずはロボット玩具の登場で、今回のメインはロビー・ザ・ロボットです。

fb-onesheet.jpg
1956年公開の『禁断の惑星』で初登場したロビーは、SF的作品の中で
ロボットと言えば人型か四角い箱形のが圧倒的多数だった時代に、
それらとは全く違う円筒を組み合わせた様な独特の形状を持っていました。
それ以前の著名な例外として『メトロポリス』(1927)に登場したロボットのマリアが
ありますが、あのメカニカルな外観は未完成の状態で、表面に本人からトレースして
電送された皮膚を被せ全く人間と変わらぬ外見が完成体で、劇中大部分その状態なので、
この丸っこい形で活躍するロビーがいかに当時インパクト大だったことでしょうか…。
ロビーのデザインがいかに革新的だったかは、メインタイトルでも人間の主演が
三人一緒の紹介なのにロビーだけ一枚看板でドーンと紹介されていたことからも解り、
ROBBY CRESIT
いかに周囲がロビーに自信を持ち、期待していたかを表しています。

この『禁断の惑星』がいかに優れた映画かは今さら多くを語る必要はないですが、
もし御覧になっていない方がいたら、なるべく早く観て下さい。
SFを全く評価しない人以外は、観なければならない映画の1本だし、
nielsen-francis-color.jpg
SF音痴の人でも、ヒロインのアルテア役のアン・フランシスの美しさには
目を奪われること間違い無しですぞ(笑)。
後に『裸の銃』シリーズで人気を呼んだコメディ俳優のレスリー・ニールセンが
さっそうとヒーロー役やってるのも貴重だし。(°∀° )


ロビー人気は印象的な外見に加え、この映画が傑作だっただけに爆発し、
翌年にロビーをスピンオフさせた続編『宇宙への冒険』が作られました。
invisible_boy.jpg
しかし予算はかなり削られたようで、前作のカラー・ワイドから
モノクロ・スタンダードになってしまい、この種の続編モノが低予算なのは
オヤクソクですが、あまりに酷い仕打ちだと思います…。
舞台は現代の地球で、『禁断の惑星』は23世紀の話だったのと矛盾しますが、
一応は、ある研究で行方不明だった某博士が実はタイムマシンを完成させていて、
2309年の未来からロビーを現代に持ってきたという説明がなされます…。('A`)
苦しいなんてもんじゃない突飛な設定だけど、そこは子供向け映画なのでガマンです(笑)。
それから、こんな邦題ですが、前作の最後で宇宙船を操縦していたロビーが、
再び宇宙へと乗り出す話じゃなく、現代の研究所の巨大コンピュータが自我を持ちはじめ、
少年ティミーを天才にしてしまい、そのコンピュータに操られるティミーが手足として
ロビーを動かし様々な悪事を試みるのがメインのストーリー。300年以上未来のしかも
その当時の地球より遥かに進んだクレル文明のテクノロジーで作られたロボットである
ロビーより、現代の巨大コンピュータの方が全ての面で優れている設定も腑に落ちず、
どうもこの続編の脚本家はちゃんと『禁断の惑星』を観ずに仕事をしたようです。('A`)
SUPERCOMPUTER.jpg
せっかく美術さんがいい仕事をして、コンピュータのメイン部分の外見をロビーの頭に似た
透明ドームにして「コンピュータに操られるロビー」という絵柄に少し説得力を持たせてるので
「ロビーを研究した解析結果でコンピュータが作られた」等の設定にすればよかったのに…。
「知能を持ったコンピュータが、動けない自分の手足代わりの機械を装備する」ことは
あの超傑作SF映画『2001年宇宙の旅』でも使われるSF的要素の高い概念だけに、
13年も先んじたこの『宇宙への冒険』がそれをあまり活かせなかったのは残念です。
「イドの怪物を生み出したテクノロジーが、今度はマシン自体をイドの怪物化させる」
これがメインテーマとして前面に打ち出されていたら、続編にふさわしかったのになぁ…。

ただ、有名ホラー研究家の石田一氏の指摘によると、
「算数の簡単な計算も出来ないオバカな少年が、未来から来たロボットと仲良くなり、
イロイロな道具を作ってもらい空を飛んだり透明になったりして悪戯をする…」という
この映画のあらすじは『ドラえもん』とそっくりで、元ネタじゃないかとのこと。
確かにその通りで、もしかしてドラえもんの外見が丸っこいのもロビーの影響かも?(笑)

その他にもロビーが出る作品はたくさんありますが、顔見せ程度の登場が多く、
やはり『宇宙家族ロビンソン』に登場し、フライデーと戦ったことが一番記憶に残ります。
ロビーとフライデーとはデザインが同じ日系人のロバート木下さんなことも
このエピソードをより印象深くしているのかも知れませんねぇ…。

ロビー登場の1950年代中盤は、日本ではブリキ製玩具が盛んに作られていた時代でした。
丸みを帯びた円筒形の組み合わせでも、何とかブリキ加工で作れる形だったこのスターに
オモチャ業界が飛びつかぬ訳がなく、たぶん四角いロボットは作り飽きていた職人達も
このロビーの独特の形には腕が鳴ったのか、多数のロビー型ロボット玩具が登場しましたが、
当時の日本の玩具業界は「版権って何?おいしいの?」というデタラメもとい大らかな
時代だったので、もちろんほぼ全てが無版権モノでした(苦笑)。

ko planetrobot
このKO(吉屋)製プラネット・ロボットはそんな中でも後期まで作られ続けた品で、
初期のブリキとゴム製から、ブリキとプラスチックの併用でシャープさを増した後期、
さらには近年の復刻版まで、いくつかのバリエーションがありますが、
今回のはオリジナル販売分の後期型。1980年頃、やはり日本版『スターログ』の
ブリキ玩具特集に「コレは今でも売っているのです」と書かれてたので、必死で探すも
高校生の行動半径では見つからず、結局、東京の青山のビリケン商会で4000円で入手。
しかし、その後、大学に入って行動力が増したオモチャハンティングで、九州全域を回り、
福岡県の端の田川や母の里の宮崎県高千穂の玩具店で定価の数百円で見つけ、
悔しかったり嬉しかったりしたものでした。ヽ(´ー`)ノ
手元に残っているのは最初にビリケンで買った個体で、本来は足先が赤いのを、
当時は潔癖性気味で映画の仕様に近づけたかったので黒く塗ってしまい、
ほとんど売値は付きませんが、完品箱付きなら3万円は下らぬシロモノです。
(画面左のゼンマイのネジ部分が覆われてるのは、横に何か並べた場合に
キズが付かないようにした応急措置で、これはすぐに外せます)
私のオイタで傷物にしちゃったので、一生手元で可愛がってあげようと思います。(°∀° )

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

バンダイ最初のロボット軍団
バンダイのロボット軍団というと、ゲームで一大ブームを呼んだ「スーパーロボット大戦」を
思い浮かべる人も多いと思います。
ちょっとバンダイのオモチャに詳しい人なら、その少し前に発売されたソフビシリーズ
「スーパーロボット大作戦」を思い出すかも知れませんが、バンダイは自社で版権を押さえている
ロボットを共演させることが好きなようですね。
そのハシリを考えた時、『マジンガーZ対デビルマン』に始まる一連のダイナミックプロ関連の
東映映画作品かと考える人も多いと思いますが、実はそれ以前にも
ロボットのオールスターが共演するお話しがあったのです!

ということで、まずはこの記事を読んで下さい(クリックで拡大します)。

bandaiRoboAD1.jpg
bandaiRoboAD2.jpg
これはバンダイから1970年にロボットプラモデルが多数出されたときに封入されていた
オリジナルストーリーで、数々の正義のロボットに加え、鉄人28号までも登場する展開は
『マジンガーZ』登場以前のこの時代においてはまさに夢のような物語でした。

この血沸き肉踊るストーリーが生まれた背景としては、まず、1969年にイマイが倒産し、
バンダイが工場及び一部の金型等を引き取ったことがあります。バンダイはこれによって
本格的に模型生産に乗り出した訳ですが、ガンプラどころか、イマイ・マルサンの倒産で
玩具業界・模型業界全体に「マスコミモノはヤバイ」との雰囲気が漂う中でのことでした。

バンダイはすでに模型部を社内に抱えており、イマイの残務処理を抱え込む必要は
なかったんですが、プラモデルという業界を創り上げたマルサンに続き、イマイまで
完全に倒産させてしまってはせっかく育ちつつあるこの業界に与えるダメージは大きいと
火中の栗を拾うつもりで工場と多数の金型、それから在庫品を引き受けたようです。
当時の業界紙の記事や当時の流通の様子を記憶してる人の話から判断すると、
倒産後はバッタ屋経由で激安で在庫品は叩き売られるのが普通なのに、イマイの倒産品は
バンダイのマークを貼られ少しずつ市場に流通し、値崩れは余り起こさなかったようです。
やがてバンダイ製の箱や刻印までもバンダイに替わった旧イマイキットが、
バンダイ商品として出回るようになる訳ですが、その先鞭を告げたのがロボット軍団でした。

その頃大阪万博でロボットが大人気だったので、バンダイはイマイから引き取った
金型の中からまずロボットを4台再販することにしましたが、
BandaiRoboplamoAD.jpg
単なる再販では弱いと考え、長期に渡って安定した人気の鉄人28号と組ませようと、
鉄人の原作中基本コンセプトにある「ロボット軍団」(本来は鉄人は日本軍の起死回生の
秘密兵器として開発され大量生産され、鉄人兵団を結成する予定でした)を持ってきて、
旧イマイのロボット5台と、それだけでは少ないので同じく金型を引き取っていた
コグレのサイボーグもラインナップに加えたのだと思われます。

ではこれらは元々どういうロボットだったのかと言うと、ミサイラーはイマイオリジナルの
キャプテンパトロールの再販で、現在の相場は60万前後と超高値です。
cappMissilerBox.jpg
(参考画像)

ハリハリは『ジャングル・プリンス』の敵ロボであるデストロイヤーの再販で50万前後。
destroyerhariharibox.jpg(参考画像)

アタックボーイはジュニアサンダーボーイの再販で、
元はアイデアルのロボットコマンドという玩具のコピー。
attakboy.jpg


ガードマンロボットはパトロールロボットの再販。だから胸の文字がPで、
相場は10万程度でしょうか?
PATROLGARDMANROBOT.jpg(参考画像)

鉄人28号はイマイの大ヒット作ですが、実はこのキット、最初は版権を取ってなかった
らしいからスゴイ話しです! これは何度も再販されたからそんなに高くないですね。

ハーキュリース70は、これだけはコグレのサイボーグ再販で40万前後。
cyborgboxart.jpg(参考画像)

バンダイのプラモロボットシリーズは最初はこの6台で、後にこれらの機構を
解析したような、ロボットプラモがいくつか生まれることになります。
ミサイラーとガードマンロボットで採用されている、移動は本体中央の車輪ですが、
両脇の脚のように見せかけたパーツが前後に振り子運動して歩行感を出す機構は
RIKISIRIBETTOSUPARK.jpg
再販ロボット軍団発売直後に出たリベットボーイ・リキシーボーイ等の
バンダイオリジナルのロボットプラモに引き継がれ、
脚自体は動きませんが足の裏から2本の棒を交互に付き出すことで前進する鉄人の機構は、
マジンガーZ・グレートマジンガー・ゲッター1・ゲッター2・ライディーン、
グレンダイザーにそのまま採用されました。最初は単2乾電池を足首に収納したため
プロポーションが大きく崩れてますが、足首の無いライディーンではさすがに拙く思ったのか
単3に変わり、崩れは最小限に収まる進化を見せ、グレンダイザーでも踏襲されています。

イマイはその後復活し、バンダイが引き取らなかったV3号・ビッグX・マグマ大使と
たぶん増型が残されていた鉄人も再販しましたが、コグレは完全倒産で復活しなかったため、
バンダイに渡ったサイボーグの金型はこの時の再販以来行方不明だし、顔だけ変えて
ゼンマイ動力にした廉価版ウルトラキングはどうなったか不明です…。バンダイからも
後に鉄人の外側だけは再販されたので、ハーキュリーズの型もあるはずなんですが……。
サンダーボーイは元々イマイがたくさんのサイズを展開していたこともあって、
バンダイに渡らなかったサイズの中のいくつかは内部機構抜きで再販されています。
ガードマンロボットはその後再販が無いため、当時の人気もイマイチだったのにそこそこ
高値が付くし、絶対数の差かイマイ版のパトロールよりガードマンの方が高いようです。

私は70年の再販でアタックボーイと鉄人28号は手に入れ、家が近くの遊び仲間が
ガードマンロボットを買い3台までは揃いましたが、ハーキュリース70は住んでいる町に
入荷した1台は、友だちだけど家が遠い奴に買われ、一度見せてもらったきりで、
ミサイラーとハリハリは売ってなくて、店に注文したけど入荷しませんでした…。(つД`)
スーパーロボットの時代に入ると、マジンガーZ、グレートマジンガーはなんとか
手に入れ、ゲッターは2しか無かったのでまずそれを買い、ゲッター1、ライディーン、
グレンダイザーは後から手に入れましたね。

bandaianimerobotogundan.jpg
この写真はそのバンダイ製TVアニメロボット軍団で、V3号だけは1970年代末期に
海洋堂がイマイ完成品からバキュームフォームして無版権で売ったキットを組み上げたもの。
これを苦労して組んだ時点では、まさか後に再販されるとは夢にも思わなかったぞ(苦笑)。

実はコグレのサイボーグも不完全パーツの未組みキットを1980年頃に入手したんですが、
他のロボット軍団が手に入ったら一緒に組もうと思っているウチに大暴騰し、
とても買える値段じゃなくなったので、2000年頃に泣く泣く手放しました…(つД`)


しかし、2013年になって、ロボット軍団に約30年振りにターゲットオンした私は、
一念発起して残りのロボット軍団を入手、ここにその勢揃いを披露します!ヽ(`Д´)ノ
zisakubandairobotgundan.jpg
右から、ミサイラー、ハリハリ、ハーキュリース70、アタックボーイ、
ガードマンロボット、そして助っ人の鉄人28号だっ!(クリックで拡大します)

えっ、なんか迫力が感じられないし、鉄人がどっかで見たことあるですって?
ヤダなぁ、何をおっしゃいますか… (;´Д`A ```


あ~、やっぱバレましたか? そうです鉄人はタイムスリップグリコのアレで全高8cm、

アタックボーイはイマイのサンダーボーイの最小の奴で、全高6cm、
paticyborg.jpg
ハーキュリース70は秘かに見つけておいたサイボーグパチの8cmサイズ駄菓子屋玩具で
元々のサイボーグが鉄人のパチですから、パチのパチという怪作です(笑)。

で、残りのミサイラー、ハリハリ、ガードマンロボットはフルスクラッチしました。

ガードマンロボットは、スチレンボードの切れ端製で全高5cm。金型流用の関係で
Pだった胸のマークをGに変えてあります(笑)。これは典型的四角ロボットなので楽勝。

ハリハリは全高7cmでボディーの丸い部分はスチレンボードで、それに爪楊枝で無数のトゲを植え、
下半身はファンド製、両腕はストローで、頭の透明部分はおゆまるで制作。
おゆまるという素材のテストケースでしたが、巧くいきました。

その勢いで制作したのがミサイラーで、こちらは全高7.5cm。
胸のギアはモーター用、頭の金色の芯はファンド製で、それを加熱したおゆまるで
一気に包み込み、指で成形していきました。多少巧く行かなかった部分は
透明ボンドを流し込んで補強したので、たぶん数年で変色するでしょうが(゚ε゚)キニシナイ!!


このバンダイのロボット軍団の活躍は当時の少年たちの心に刻まれ、その数年後、
マジンガーZに始まるスーパーロボット達の活躍と、その共演につながったんじゃないかと
私は思っております。

もうすぐ、久々の実写巨大ロボットと怪獣がガチバトルする映画『パシフィック・リム』
がやってきますが、どんな血涌き肉踊る映像を見せてくれるか楽しみです!
では今回は最後に、そのコンセプトをアニメで37年も前に実現していた
この映画の主題歌を聞いて頂きましょう!


少年の夢は常にロボットと共に!ヽ(`Д´)ノ

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

ようやくたどり着いたザ・ムーン!ヽ(´ー`)ノ
今日の記事はこれを聴きながらお読み下さい。

「巨大ロボットものの元祖」として語られることが多い『マジンガーZ』ですが、
厳密には正しくありません。漫画では『鉄人28号』や『13号発進せよ』等の先達がいるし、
アニメでもアニメ版『鉄人』や、放映開始が2ヶ月早い『アストロガンガー』があります。
まぁそれでも『マジンガーZ』の大ヒットでその後、巨大ロボットアニメが乱立したのは
歴史的事実なので、その威光は少しも衰えないのも確かですが…。

『マジンガーZ』は『デビルマン』のブレスト会議を行ってる時期(1972年初め頃?)に
永井豪が「渋滞に巻き込まれた自動車を見ていた時に、『自動車から脚が延びて前の車を
(またいで)乗り越えていけたらいいのに』」と感じたことが着想の根源で、だからこそ、
自律やリモコンじゃない「乗り込んで操縦する」ロボットとして企画が練られていったんです。

実は「搭乗型巨大ロボット」にしても先達はいくつかあったんですが、この時期は
第一次怪獣ブームの終焉の影響でかその種の漫画はほとんど無くなってしまい、
『少年ジャンプ』で漫画版『マジンガーZ』を最初に見た時の興奮は今でも憶えています。
『マジンガーZ』を見て覚えた興奮は、その圧倒的なパワーとスピード感に対してですが、
それは約半年前に『少年サンデー』で始まった『ザ・ムーン』からは得られないものでした。

そう、『ザ・ムーン』連載開始は『少年サンデー』1972年14号だからおそらく春頃で、
これまた『マジンガーZ』より早いのでした。
theMoonMain.jpg
この時期にジョージ秋山がどこから「巨大ロボット」ものの発想を得たかですが、
1970年に同じ小学館の学習雑誌でその頃にしては珍しい『ジャンボーグA』の連載が
為されていたことから、編集部からの依頼による執筆だったのかも知れません。

この時期のジョージ秋山は『銭ゲバ』や『アシュラ』により世間の注目とバッシングを受け、
『サンデー』でも1971年11号から『告白』を連載開始しますが、「人を殺した過去がある」
と告白した翌週には「先週の告白は嘘だ」と読者を混乱させる虚実ない交ぜの過去を
つづったあげく、数多い連載を全て終了させ一時引退を宣言、3ヶ月の放浪の旅に出る等、
一種の精神的危機にあったようです。おそらく『ザ・ムーン』は『サンデー』復帰作で、
気軽にロボットモノでも描かせれば、ヤバイ状態にはなるまいとの編集者の読み
だったんじゃないでしょうか? 秋山はかつて『パットマンX』というバットマンのパロディを
人気連載にしたこともあったので、師匠の森田拳次の『丸出だめ夫』や『ロボタン』的な
軽い作品を復帰作として望んでも何の不思議もないと思います…。

しかしその結果は……。久々のロボットモノの、しかも週刊連載なんで期待に胸膨らませ
読んだ私の目に飛び込んできたのは「神は死んだ!」「お前は何だ、クソだ!」という
宗教のプロパガンダ的絶叫と、やたら深刻で陰気なストーリー、そして全滅エンドという、
トラウマ全開の鬱的ジョージ秋山世界…。当時9才の子供にしてみれば、最初の頃の
9人の仲間がムーンを動かす展開はワクワクしたものの、だんだんと話が理解できなくなり、
デロリンマンの顔がさらに潰されてデロデロリンマンになるギャグにホッとしながらも、
だんだんと敬遠していったのは事実でした。ちょうど同じ頃、『マジンガーZ』の展開が
ますます加熱したこともあって、ロボット的満足は主にそっちで得るようになってました。

monnVSkokuryu.jpg
せっかく黒竜号やファーブルという敵ロボットや、「フルムーンアタック」とも呼ばれる
印象的な必殺技を持っていながら、ひたすら内面的に沈み込んでいった『ザ・ムーン』。
ジョージ秋山自身、「マジンガーZはそうとう意識した」と語ってますが、高らかに
「ロケットパーンチ!」等の技名を唱えながら攻撃を繰り返すマジンガーZの痛快さに
当時の子供は夢中になったため、秋山はまずいと思ったのか対抗して、9人の少年たちの
心を1つにするキーワードを導入したのは良かったんですが、それがこともあろうに般若心経で、
hannnyasingyou.jpg
一心不乱にお経を唱える9人の少年達の念動力でムーンが空中浮遊するという
かなりヤバイ絵面がページ全体に大描きされる事態を迎えてしまいます…('A`)
これじゃあ、広範囲の人気は得られないよなぁ……_| ̄|○

今にして思えば、漫画版『デビルマン』の全滅エンドも、2月ほど展開が早かった
『ザ・ムーン』の影響があったことは想像に難くないですが、『ザ・ムーン』の描き方が
分かり難かったせいもあって、当時はもっぱら『デビルマン』に衝撃を受けたものでした。


この『ザ・ムーン』、連載当時と2006年頃の2度、アニメ企画が立てられてますが、
連載時のはおそらく『マジンガーZ』に対抗してのTV用子供向け企画でしょうから、
連載の中盤以降の内容の検討段階でポシャッたことでしょう…。('A`)
でも、2006年ともなるとOVAでも劇場版でも料理の仕様はあったと思うんですが
なぜ実現しなかったんでしょう? ひょっとして『ザ・ムーン』インスパイアの
『ぼくらの』のスタッフが『ザ・ムーン』の権利もついでに押さえていたのかも…。
タイトルだけでも買い殺しされてたらもうお手上げだし…。(つД`)


まぁこういう状況なんで、『ザ・ムーン』の商品化は極めて少なく、連載当時、
「5kmほど離れた町のオモチャ屋でザ・ムーンのプラモデルを見た」とのクラスメートの
情報を信じ、わざわざ自転車飛ばして買いに行ったけど、もちろんそんな商品は出てないので
全くの徒労に終わりました(苦笑)。今ならそんなガセネタには引っかりませんが、
1970年代前半、それも福岡という地方都市だと、店によって入荷する品物に偏りがあったので、
こんな悲劇も少なからずあったんですよ…(つД`)

それが約30年近く経った1997年に、長らく絶版だった単行本も文庫本として再販され、
それに刺激されたのか、メディコムトイからゼンマイ仕掛けのノコノコ等が、
浪漫堂から15cm程度のポリストーン完成品でムーン、黒竜号、ファーブルの3体が商品化され、
ちょっとした『ザ・ムーン』ブームとなったのは記憶に新しいです。
『ぼくらの…』の執筆はこの流れに沿ったものだろうし、2006年のアニメ企画も
おそらく同じムーブメントによるものでしょう。

mdnokonoko.jpg
私は当時、喜んでノコノコは買いましたが、浪漫堂のは気にはなりながらも小さいなりに
高いという値段設定がネックでスルーでした。もっと大きいムーンが欲しいなぁと
ずっと思いながらアンテナには引っかからなかったけど、最近検索していると、
なんとメディコムから大型ソフビがかつて出されていたそうじゃないですか! (゚ロ゚ノ)ノ!!
メディコム商品ならアンテナは張ってたのに何で気づかなかったのか不思議に思いながら
オクでアラート設定し、歌の「フライ・ミー・ツゥ・ザ・ムーン」ばっか引っかかるのに
閉口しながら、半年にしてようやく入手に成功したのがこちらです。

Moon3sides.jpg
メディコムなんで、てっきり30cmサイズだと思ってましたが、実際に手にすると
マルブルスタンダードサイズでした。しかもコレ2001年のワンフェスの限定商品で、
たぶん一般販売は無く、だからアンテナに引っかからなかったんじゃないでしょうか?
こちらはノーマルタイプで、他に泣き顔にし全身を銀色っぽい色調にしたタイプがある
そうですが、コンプ主義者じゃないので1コで充分。スタート価格7000円、即決8000円と
けっこう高かったけど、ワンフェス販売価格が9900円もしたそうなんで、仕方ないかな?

幻のプラモデルを求めて自転車を飛ばした日からおよそ40年経って、ようやく大型の
ザ・ムーンを手にすることができて感無量です。約20cmというこのサイズは、奇しくも、
当時集めていた大型ロボットプラモの標準サイズと一緒でその点でも感慨深く、
ようやくたどりついたこの月の世界で、しばらく夢うつつの状態が続きそうです!ヽ(´ー`)ノ

その夢の続きで1回お休み、恒例の夏休みを頂き、次回は9月20日頃、お会いしましょう!

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

警告警告、ドクターが狙っています!
東日本大震災では部屋がメチャクチャになり、本棚の転倒こそなかったものの、
上に乗せていた荷物の大半が落っこちました。その中に全高20cmの
プラスチック製ロボットがありましたが、本棚の上はホコリがつきにくいので、
その相棒のフィギュアと共に飾ってたのがアッサリ落っこちたのを、
他に落っこちたブツの山からなんとか回収した記念にとった写真がこちらです(;´Д`)
akutouconbi.jpg
御覧のとおり『宇宙家族ロビンソン』のフライデーとドクター・スミスですが、
フライデーは1977年にアメリカのAHI社が香港で生産した品です。
その頃はちょうど日本版『スターログ』が創刊され、毎号楽しみにしてたんですが、
Robby__B9_1b.jpg
その『宇宙家族ロビンソン』特集で、ロビーがゲスト出演する回があったことを読み、
そこに添えられたロビーとフライデーが対峙している写真で昔の記憶が朧気ながらに甦り、
Robert_Kinoshita_1c.jpg
この2台はデザイナーが日系人のロバート木下氏だったことも知ったので、
すでに入手済みのロビーの無版権玩具であるプラネットロボットと同じ大きさの
フライデーが欲しくなったんですが、当時はインターネットは無いから、
まずフライデー玩具の情報をつかむのが大変でした。

マルサンやオーロラのプラモがあることは知ってましたが、手に入れるどころか
その時点でもはや幻の品で見ることすら不可能だし…。
1984ROBO.jpg
全長7~8cmのミニミニ版なら、ゼネプロ創世記の第1回商品であるロビーを
ディテールアップした模型と釣り合うフライデーを1980年ごろにフルスクラッチで
作り上げてましたが、大きいのを欲しくなるのもコレクター気質というもので、
いろいろ有り物を利用してフルスクラッチするプランを立てましたが、
図面止まりで実行にはなかなか移せません…。

stlgsftoys.jpg
そうこうしてる間に1980年にアメリカで出た『スターログ』別冊の
「SCIENCE FICTION TOYS& MODELS」という本を手に入れ、そこにいくつか
掲載されたフライデー玩具の中に見つけたのがこのAHI社製です。
その本にはフライデー同様にロビー玩具も掲載され、プラネットロボットも
あったんですが、特徴あるギザギザの山の背景がフライデー勢揃いの写真と同じで、
見比べるとAHI製フライデーと同じ位の大きさに見えます。
frairobystalog.jpg

それでいろいろ捜しましたが見つからず、1980年代後半になって
下北沢の隣の池の上のイメージバンクで手に入れることができました。
値段は憶えてないのでそんなに高くなかったんだと思うけど、届いてみてビックリ、
lostinspaceahiweb.jpg
『スターログ』には単に「ホンコン製」としか書いてなかったし、
デザインもビミョーに違うし、何より番組終了後10年も経って出ているので、
テッキリ無版権物とばかり思っていたらライセンス商品だったんですよ。
これで監修通ってるとは、なんて大らかな時代だったんでしょう(笑)。


ドクタースミスは、日本での本放送当時にマルサンが発売した人形で、
同社から出ていたプラモデルのフライデーと一緒に遊ばせようとした商品らしく、
ロビンソン一家全7人を揃って発売したのはさすがマルサンというべきでしょうか…。
でも、ほとんど売れなかったのでバラで見つかる機会はわりとありますが、
63man.jpg(参考写真)



この写真みたいな一揃いの新品だと63万でも即売したそうだから恐ろしい…。
もちろん私の持ってるドクター・スミスはルース品なので、全然お安かったでつがw
これも値段は憶えてないですが、万単位なら買ってないので、せいぜい数千円だったはず。
入手は横浜サンセット主催のワンダーランドマーケットで、このイベントが華やかだった
1990年代中盤、横浜プリンスの大広間を3つ借り切り、売り手も客もギッシリでした…。

そこでほぼ同サイズのロビーとフライデーを並べ、20話「ロボット戦争」の再現とシャレてみました。
ロボトイドに騙されて例によって裏切ったドクタースミスも御一緒にドゾー!
robbyfryday.jpg

いつ見ても何か企んでいそうな表情のドクターがいい味出してるなぁ…( ・∀・)

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

力と数のVスリャー!(違


今回はロボットネタでV3号を取り上げますが、これは手塚治虫の『ビッグX』に
登場する敵役ロボットで、戦時中にナチスドイツ軍により発明された兵器です。
img_1522030_27526179_5[1]
劇中ではV1・V2に続く新兵器として描かれ、報復兵器(Vergeltungswaffe)3号となります。

実は現実の世界でV3は未完成に終わったものの他に存在したのですが、
もちろんロボットでなく連続発火で砲弾を加速させる高圧ポンプ砲でした。
V3_3.jpg
この実際のV3号は、全長150mという非常に長い砲身の数m毎に枝が付いて、
上から見ると魚の骨の様な格好でした。これらの枝の中にはそれぞれ爆薬が詰めてあり、
中央の砲身で砲弾が発射されると次々に爆発し、そのエネルギーを砲身に向けて噴出させ、
弾のスピードを増していく仕掛けで、最終的に撃ち出される際の発射初速は
毎秒1500mに達するというケタ外れのものでした。
つまりは、この超加速された砲弾で一気にロンドンを砲撃しようというプランで、
安価に作れるジェットミサイルのV1号、 抜群の完成度のロケットミサイルのV2号に比べ
技術的に後退してる気もしますが、この名は完成した順番で名付けられたに過ぎないので、
完成が遅れた上に、ナチスドイツの敗北でこの後の報復兵器が存在しないため
この魚骨長距離砲が便宜上V3号と呼ばれているだけの話で、V1号とV2号の
いいところを重ねあわせた最終兵器と言うわけではありません。(;´Д`)

このV3号は未完成の段階でチャーチルに存在を察知されたので、設置した丘に
集中砲火を浴び藻屑と消えましたが、手塚治虫が知っていたか否かは定かではありません。
しかし『ビッグX』でV3号が出てくる最終エピソードの終わり方が、
軍の試作兵器が破壊され地中に埋もれるという展開なので、
現実と架空のV3号の運命を重ね合わせたような気がしないでもないですねぇ…。( ・∀・)

ロボットの方は、完成した報復兵器3号と名乗るからには大量生産されてる訳で、
こっちのV3号は作品中にウジャウジャ出てきます。
img_660854_32519657_1.jpeg
つまりはザクの原型みたいなもので、それらはみなビッグXにコテンパンにやられますが、
クスリが切れた以外では敗北したことがない超スペックを誇るビッグXが相手だけに、
ロボットV3号の実力がどんなものかはイマイチ分かり難いというものです。
同じ様な生い立ちを持つ鉄人28号とどっちが強いのか気になるところですが、
プロトタイプかつ金田正太郎の巧みな操縦で大幅に戦力アップの元祖鉄人には叶わぬとも、
カロリア製白い鉄人軍団とはいい勝負になりそうな気もします。ヽ(´ー`)ノ


ogatahonura.jpg
このV3号の立体物では、イマイのロボットシリーズのNO2として
鉄人に続いて出た全長20cmほどのモーター動力のプラモデルが有名です。
同シリーズのビッグXより発売は先なので、鉄人の次にV3号に目を付けたイマイの目は
確かで、これが決定版的造型かつ、ここ20年程は頻繁に再販され入手が容易だったので、
他にはビリケン商会製ブリキロボットくらいしかめぼしい商品は無かった程でした…。


birikenV3.jpg
ビリケンのブリキはボディが他のと共通のためスマートになりすぎ、胸の上半分に
ソフビ製追加パーツを取り付けてなんとかヴォリュームを稼ごうとしたんですが、
今度はそれが干渉してうまく歩かない欠点を抱え、説明書でお断りを入れるハメに
なってしまってましたが、ビリケンの同シリーズ(鉄人やジャイアントロボ)と
並べられる規格で出たことはコレクター心理からすれば有り難かったですねぇ…。


DenbokuV3.jpg
今回のメインはデンボク製ソフビで全高約38cmのビッグサイズ。イマイのがギミックを仕込む
関係からかやや短足だったので、初めてマンガ通りのプロポーションを再現した造型と言えます。
大きさも文句無しだし、手足の関節が通常のソフビより多く、それぞれ3個所ずつあるので、
かなり自由にポーズが付けられるのもありがたいです。

cyborghans.jpg(参考画像デンボクhpより引用)
バリエーションとして頭部パーツ新造のサイボーグハンスや、
同サイズビッグXまで出してくれたので、お金と根性さえあれば上のマンガの一コマも再現できるし、
20cmサイズでハンス人間体等のナチス兵士も数人ラインナップしているので、
基本的にワンフェス等のイベントでのみ少量発売というネックはあるものの、
ビッグXコレクションシリーズの決定版の地位は揺るがないでしょう。

じっくりと、一つのテーマにこだわって商品展開をし続けるデンボクさんを、
fziroは心から応援しています!

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用