キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
プロフィール

FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

最初においでになった際には
カテゴリーの一番上の、
収集・運営ポリシー を御覧下さい。


カレンダー

02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


最近の記事


最近のコメント


カテゴリー


サブカテゴリー


月別アーカイブ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


ブログ内検索


リンク

このブログをリンクに追加する


最近のトラックバック


更新休止のお知らせ…
風邪を引いてしまいまして、また手足がマトモに動かず、とても記事を0翔状態じゃありません
そこでしばらくの間、更新を押さす店瀬手頂きます。

普通に打ってるのに上みたいにゴジだらけ(つД`)

また再開のおりはよろしくおねがいsます。m(_ _)m
年末恒例格闘技BIGマッチ!ヽ(`Д´)ノ
当ブログも今年は今回で最後の更新なので、1年を振り返って見ることにしましょう。
今年は前半は10日に1回のペースで更新してたのが、2月に風邪ひいて、
4月は憶えてないけど多分体長不良で更新を休んだので、
6月から心機一転とばかり月4回更新を試みるものの、
いきなり8月にクーラーの故障で1回でダウンという体たらくでした。('A`)
しかし涼しくなった秋からはちゃんと週一更新をこなし、なんとか今日までこぎつけました。
週一更新を始めた時は「10日が7日になっても大差無いぜラクショー」とばかり
調子こいてたんですが繰り返してみるとこの3日の差はけっこうキツイものがありましたね…('A`)
10日スパンだと、初めの3日はまだ頭に残っている前回の記事の余韻を徐々に消して、
中盤の4日で全然別のことを考えてリフレッシュし、最後の3日で新しい原稿を書くという
ローテーションだったのが、週刊だと2・3・2にそれぞれ短縮する必要がありますが、
2日では前の余韻は消えないし、3日ではリフレッシュできないし、
2日で次の原稿を書くのは無理があります…。

なんてタラタラ言っててもしょうがないすね、自分で決めたことなんだから
ヤルカヤラレルカドッチカダーヽ(`Д´)ノ

ま、それはさておき、4週目の「ナンデモアリ」のターンだし、何にしようか迷ったんですが、
全国数人のファンのためにここはやはりパンチングパペットを取り上げるべきでしょう!(°∀° )
他に誰も取り上げないネタをやってこその個人ブログですし(爆笑)。


ウルトラマンA、ブルース・リーと強い以外は全く共通点の無い、しかもマッチメイクすら難しいという
2選手を紹介したままでしたが(笑)、ここに3番目に加わるのはバットマンです。
punchingbatman.jpg
マスクは黒で瞳は見えているのでたぶん1989年のマイケル・キートン版でしょうが、
至極当然のように無版権なので詳細は不明で、この種の商品の標準仕様で
身体は黒い布のみだったので胸のバットマークを自作して貼り付けました。
これも実は25年前に入手したモノで、時期的に出てからそんなに時間は経ってない頃のはず。
こういうパチモノってやっぱ映画公開の時に多く出るんですよね。今は版権にうるさくなったから
日本で無版権物を見ることは少なくなりましたが、アジア諸国では相変わらず作られてるようだし、
前世紀末ごろまでは普通に輸入されてました。『ET』の頃なんか、
正規の版権モノよりパチモノの方が圧倒的に多く出回ってたくらいだし(爆
これで3個めの紹介ですが、ブルース尊師→バットマン→ウルトラマンAの順での入手でした。
だからもっぱら最初はパンチング人形同士のボクシングをブルース・リー対バットマンという
実力伯仲の名試合で楽しんでいた訳です。どちらも生身の人間で
身体を限界に近くまで鍛え上げ、格闘センスも闘魂スピリッツも満点のこの二人、
もし実際に戦ってもそう簡単に決着はつかないでしょう…。ヽ(`Д´)ノ


盛り上がってきたところでBGMが欲しくなってきましたが、
こいつにふさわしいのは渋いダニー・エルフマンのオーケストラテーマ曲より、
こっちのハデハデの曲だろうからこれをドゾー!


さぁこの大興奮の中、年末と言えば、格闘技のビッグマッチが行われるのが常だし、
ウチでもバットマン対ブルース・リーの名試合を、3分間15ラウンド制でお目にかけましょう!
ちょうど3分だし、ウルトラマンAにレフェリーをお願いして(笑)。
え、1ラウンドしか持たないだろって? そんなの(゚ε゚)キニシナイ!!
punching BvsB

それでは新年度は3日はお休みして1月10日から更新を開始します。
みなさん、どうかよいお年を!\(^o^)/

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

白くて殺風景な壁を飾るお話
4週目で「何でもアリ」回です。
私の部屋は白い壁なんですが、大きなサッシ窓の上の壁だけ、
40cm×2m程白い地のまま開いていて、ずっと殺風景に思ってました。
部屋の他の壁のほとんどは本箱が置かれたり、タペストリーを吊るしたりして
見えなくなってるんで特にこの部分が目立ってるんですが、
あまりに横に細長すぎるんで巻物でもないと飾れないし、そんな物持ってないしで(笑)
手付かずのまま15年が過ぎ去りましたが、実行には移さずとも
考えてた装飾プランはいくつかあって、「お面を飾る」こともその一つです。

ここで言う「お面」とは夜店で売ってるペラペラの樹脂製のヒーローの顔を模した物で、
最初期のお面は小さい手のひらサイズで額中央にはめて遊ぶものだったようです。
これは節分豆付属の鬼の面の大きさなんで、一般家庭にもなじみのあるそのサイズを
参考にしたのかもしれません。戦前は紙製のが作られたようで、
戦後に合成樹脂に変わり、それがやがて大型化し顔全体を覆うようになりましたが、
これは原料樹脂の値段が下がったことと庶民の購買力が上がり、
大型面でもなんとか買えるようになったことが大きいんだそうです。
実はお面って結構高く、1970年頃でも500円位はしてた記憶があるんで
メッタに買ってもらえなかったですよ…。(ノД`)
今現在、テキヤの夜店で買うと1500円取られることはザラですが、問屋の卸値が
2~300円なんで一般玩具店なら500円、利益を考えない自治体主催の夜店なら
300円で買えることもあるようです。

材質は初期はセルロイドでしたが、激しい可燃性が問題となり1960年代中盤に
塩ビに換わります。鉄人28号、エイトマン、スーパージェッター等々、
小と大のどちらのサイズもあるキャラクターのメンツから考えて、
たぶんこの塩ビへの置き換わりと大型化は同時だったのではないでしょうか? 
子供心に材質がどうこうはカンケイ無いし、当時の親は今みたいに子供の遊びに
干渉しなかったんで、今とは違ってキャクターの寿命が長かったあの頃、
キャラ的に代わり映えしない塩ビ製お面を子供に買わせるには
「顔全体を覆ってキャラになりきれる」という新たなギミックが必要ですもんね(笑)。
こうして塩ビ化と共に完成度もあがり、すっかり子供のなりきり心を満足させるオモチャ
として定着したお面でしたが、1990年頃には燃やすと発生するダイオキシンが、
2000年頃には形状を保つために混入する可塑剤の溶け出しが問題視され、
徐々にペットボトルで有名なPET樹脂等に置き換わっているようです。

omenura.jpg
作り方としては、バキュームフォームで透明樹脂を成型し、
出来上がった透明のお面を裏面から拭きつけ塗装するのが一般的ですが、
今の感覚だと、塗装面が直接当たるので
顔の汗や脂と反応して塗料がはげるのも気になるところで、
ロットが多い一般商品の場合、一番面積が広い色を最初から樹脂に練りこんで
作ることもあるそうで、こうすると肌に当たる塗料も少なくて済むし
樹脂の強度も上がる、一石二鳥だとかw
目の部分はくり貫いて穴を開け、場合によっては透明の別パーツを
貼り付けるので色つき樹脂でも無問題なんですね。


さて、そのお面コレクションの展示、これも思いついてから10年は経ってますが、
そもそも私がお面をあまり持ってない上に、それがどこにあるか解らない
お手上げ状態なので実行できてませんでした(苦笑)。
しかし先日、別件の倉庫作業中に奥の棚にウルトラの父のお面が掛けられてるのを見つけ、
記憶を手繰ると、角の部分が割れたのでそれ以上破損しないよう
ここに掛けておいたのを思いだしました。
自室に持ち帰り点検すると、割れはなんとか補修できそうで、
このお面は1988年に『地球防衛少女イコちゃん2』に、エンディングの盆踊りのエキストラ
として参加した際に何か奇抜な衣装をとばかり、当事住んでた
下北沢の「となりのみよちゃん」で買ったもので、いわば「青春の思い出の1枚」で
お面コレクションをするならぜひ加えたかったんで修理できて何よりで、
コレでガゼンやる気が出てきました!\(^o^)/

試しにヤフオクで検索すると、非常にレアなヒーロー、サンダーマスクとレッドマンのお面が
千円で同じ売り主から出ていたので早速落とし、3つ揃えて撮ったのがこの写真でした。
OMEN 15719

実は倉庫の中にはもう一つお面が埋まってるはずでしたが、
前回の探索では発見できなかったので再度チャレンジの必要があります。
なにせ猛暑の盛りだったで1回で倉庫半分しか見切れなかったんすよ。( ̄□ ̄;)!!
2度目の挑戦では幸い作業開始30分程で、ウルトラの父が掛けられてた容器の
横の箱の中から、その目当てのジャイアントロボのお面を発見です。
これはロボット玩具の箱で、ロボット同士ということで入れてあったようです(笑)。

このお面はTBSの証紙が貼ってある初放映当時の正規品で、初上京した1980年頃に
蔵前の玩具問屋で見つけたものです。もう13年経ってるんで小売店からGロボものなんて
消えてるからなんでこんなものがあるのか仰天して5~6枚買ったのが、
割れたりあげたりで数が減っていき、とうとう最後の一枚となってたんですね…。
もう買ってから35年も経ってるから無理ないけどさ(爆)。

omen20150722.jpg
最初から「右から買った順」と決めてたんで、ひそかに1枚分空けておいた右端にGロボを飾り、
次にオクで1枚500円で落としたシルバー仮面ジャイアントと突撃!ヒューマンを左側に設置し、
祭りのおめでたい雰囲気を出すために自作した「のぼり」を両端に配したのがこの写真です。

最初の3つで感じたんですが、白い壁にただ面を飾っても、良く言えば「オサレ」、
悪く言えば「不気味」な感じにしかなりません。祭りの夜店の
あのノスタルジックな感じを出すには全体の小道具が不可欠です。

屋台取り付け方(参考写真)
夜店では横に通した太い木の棒にお面が取り付けてあるけど、その取り付け方も合理的で、
あの横棒にお面の裏にあるゴム紐を巻きつけて、その紐を面の表に回して
引っ掛けて固定してるんですよね。つまり横棒以外に取り付け器具が不要で、
しかもすぐに外せる超便利設計! あまり長く売れないとゴム紐が伸びる危険はあるけど、
その日バイのテキヤにそんなのカンケイネェし、ヤフオクで売ってるお面に
ゴムが伸びてるのが多い理由も、こうやって売れ残ったからなんでしょうねぇ…。(ノД`)

ウチでの展示では取り外しは考えなくていいし、長い横棒を壁に固定するのが困難なので、
壁に大き目の虫ピンを刺し、そこに裏のゴムを引っ掛けて飾ってます。
飾りとしてまず左右ののぼりを作ったんで、やがて開いた横幅全部埋まったら、
お面や典型(参考写真)
この写真みたいな夜店の上にあるオレンジ色の垂れ幕つうか
布性の屋根みたいなものを作る予定です。
あとやっぱ後ろが白いと夜店っぽくないから、そこにも手を打ちたいなぁ…(°∀° )
これがお面コレクション事始めの顛末で、スペース的にはあと2枚か3枚分しか
空いてないけど、どのキャラクターを選ぶか嬉しい悩みが続きそうです。




テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

いつもあなたのおそばにギュギュギュっ!(・∀・)
時々、庭にある倉庫整理をして、いろいろ掘り出してくるんですが、
昨年末、見つけたのが、今日御紹介の小さなこいつらです。
サルコアラパンダ
小猿に子パンダに、ちょっと大きめのコアラ。
マスコットクリップとかぬいぐるみクリップと呼ばれるこの子たちは
コアラでも10cmしかない小さな人形です。
このぶら下がってるようなポーズは両腕や足先がクリップになってるからで
それを使って幅1cm位までの太さの物を挟んでくっつくことが出来ます。
たぶんみなさんも見たことはあるだろうし、1つや2つはお持ちかもしれません。
普段はキャラクターものばかりの私が純粋なぬいぐるみ的モノを集めてることを意外に
思う人もいると思いますが、私だって小さいモノを愛でる情緒を持ってるんですよ。(°∀° )

アハハ、なんつって…。実はこれらは脇役でコレクションの本流はこちらです。
まず、この白い犬
snoopy.jpg

そして謎の小動物
moguwai.jpg

3番目は一番の珍品のこのピンクの豹
clip pinkpanther

そうなんです、数は多くないけどこのぬいぐるみクリップにもキャラクターものがあるんですね。
最初にこのジャンルに注目したのは『ET』の封切り時で、街にあふれたパチモングッズの中に
上でお見せした子ザルの毛むくじゃらの体にETの顔が付いてるのがあって、
「うわ、気持ち悪い」と思った時でした(笑)。
気持ち悪かったから買わなかったけど、「へ~、こういうのにもキャラモノってあるんだ~」
と印象に残り、その後気をつけて見ていたら、モグワイを見つけて大喜びで買ったんですよ。
モグワイなら毛むくじゃらで正しいですからねw

この抱きつきポーズのクリップがいつから作られ始めたかは定かではないですが、
タカラのダッコちゃんがルーツだとすればかなり古い歴史を持つことになりますね。
これらのぬいぐるみクリップ、コレクションとして確立したのはギズモを見つけてからでしたが、
実は子供の頃にいくつか持ってました。小猿とコアラ、パンダ、スヌーピーがそうで、
今回、モグワイとピンクパンサーを掘り出して、昔、コアラを持ってたことを憶えてたんで、
引っ越しでどこに片づけたのか母に聞いてみたら、
自分の部屋から小箱を持ってきて「この中にあるみたいよ」とのこと。
見ると、博多時代の私の部屋の隅にあったガラスケースの中に入っていた、
両親が旅行先で買った各地の土産品やら小さな人形やらに混じって、
その4つのぬいぐるみクリップが入っていました。
なんでも、ガラスケースは引っ越しで割れたので中身だけ入れておいたとのこと。
ウン十年ぶりに再会し、小猿は持ってたの思い出したけど、
スヌーピーとパンダはいつ買ったかすら憶えてません。 (°∀° )
まぁでも一挙に4つも増えたことには間違いないんで、大喜びでコレクションに加えましたよ。

ボクシングパペットみたいにノンキャラものにみなしのキャラクターを設定するなら、
小猿は『ターザン』のチータ



パンダは『パンダコパンダ』のパンちゃん



コアラは『ふしぎなコアラブリンキー』のブリンキーというあたりですかね?(°∀° )




いきなり6つに増えたんで、さてどうやって飾ろうかと思ったんですが、
基本、動物だし、コアラがよくやるように樹にぶらさげるのがいいかなぁ
と考えると、ちょうどその季節だったし、ダイソーで100円で
30cmのクリスマスツリーを買ってきました。


ついでにコレクション披露記念にオクで落とした
クマのプーさんあらいぐまラスカル
2つのイエローコンビを加えてディスプレイするとこんな感じです。
clipcollection.jpg

クリスマスツリーじゃなくてただのディスプレイ用の樹なんで、星だの電球だのは抜きですが、
年中飾って、ぶら下がる場所に余裕がある限り今後ものんびりと集めようと思います。(*^▽^*)

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

FZIRO的ボクシングパペットの歴史
今回のお題はパペットボクシングです。前回の同テーマの記事で、
最古のメカニカル付きボクシングパペットについて書きましたが、
まとまった資料がみつからないボクシングパペットの世界でも、
ebayの売主が書いてる口上や、他の人形劇の資料を手繰るうちにある程度
みえてきたことがあるので、ここら辺で一度まとめておこうと思います。
資料不足で推測の域を出ない部分もあるので、
あくまでfziroの「私論」として読んでいいただけると幸いです。m(_ _)m

パンチング人形(ボクシングパペット)の歴史を考えると、ルーツが実に古いことに驚かされます。
そもそもなぜパペットで殴り合いをするのか? 普通パペットって幼児が遊ぶ玩具で 
愛らしい動物なんかを使って、オママゴトの延長のようなほのぼの遊びをするイメージですよね。

PULCINELLA.jpg
しかし西洋では少し様子が違っていて、まず登場するのはイタリアの道化師です。
プルチネッラ (pulcinella) は、イタリアの14世紀以来の伝統的な風刺劇に登場する道化師で、
高い鼻と太鼓腹、白い服とは対照的な黒いマスクが外見的特徴です。
このプルチネッラはイギリスに伝わり、語頭のPulciから「パンチ」(Punch) という名の
毒舌の道化師として人気を博しました。パンチは雑誌『パンチ』のメインキャラクターとなり、
やがて掲載された風刺漫画を「パンチ」と呼ぶようになって日本には「ぽんち絵」として伝わったのです。

またパンチの高い人気から「パンチとジュディ」というマザーグースの歌も生まれましたが、
punchは打撃のパンチと同じ単語なので、その歌詞は

 パンチとジュディ
 パイを取り合い大げんか
 パンチがジュディの
 お目めに一発

 パンチは言った
 もひとついるかい?
 ジュディは言った
 お目めがパイみたいに腫れたわよ

という夫婦ゲンカの歌となり、17世紀にはその内容を元にした
パペットによる人形劇にもなりましたが、
punch judy stage
基本はパンチが赤ん坊を放り投げ、ジュディを棍棒で殴り倒し、
その後も犬や医者、警官やワニなどを殴り倒し、死刑執行人を逆に縛り首にし、
最後に悪魔を殴り倒すというブラック&スラップスティックな内容でした。
そうイギリスでは17世紀頃には「パペットとは殴り合いをするもの」
との共通認識があったんですよ!

ちなみにこの人形はフランスではギニョールと呼ばれる人形劇のキャラクターになり、
ロシアのペトルーシカもプルチネッラを起源とする出し物ですがロシア・バレエ団のバレエや
ストラヴィンスキーが作曲した「ペトリューシカ」にもなり西洋文化圏では広く知られていました。

パペットが殴り合いをするものならボクサーのパペットが生まれるのは自然で、
現在、普通に流通しているボクシングパペットで最古とみなされているのは
メカニックの無い単なるパペットでですが、ジョー・ルイス&マックス・シュメリングのようです。
luis shumering(参考写真)
ルイスは史上2人目の黒人チャンピオンで、黒人差別が酷い時代に初代ジャック・ジョンソンが
色々とやらかしたので、「黒人には二度と挑戦権を与えるな!」という世論が強かった中、
ルイスはいろいろ白人社会に溶け込む努力をし、やっとこの地位についた苦労人だったそうです。
ルイスとシュメリングの二人は1936年と38年の二度対戦し、先にドイツ人シュメリングが勝ち
ルイスが再戦を制しました。最初の試合では「クロンボを倒せ!」とのシュメリング応援も多かったけど
再戦は「アメリカ自由主義VSドイツナチズム」的風潮が支配しアメリカ全体がルイスを応援。
シュメリングはナチ党員じゃないけど従軍してるので、このペアで出たからには発売は
1940年代初頭の第二次大戦前、あるいは戦意高揚の戦中商品でしょうか? 
プラスチック発達以前なので顔とグローブがゴムですが、内部のメカが無い他は
現在の商品と印象は変わりません。
内部メカの発明ですが、パペットで遊んだことのある人ならお解りと思いますが、
普通は真ん中の指3本(のうちどれか)を頭に入れて、親指と小指で左右の腕を操る
仕組みですが、この状態で殴り合うと親指と小指の疲労がハンパ無いし、手首を振って
猫パンチなら打てるけどストレート系は無理です(笑)。だから「試合」が単調になり
客の不満が募ってパンチ機能を考えたんじゃないでしょうか?

前回のこのテーマの記事で、推定1964年頃発売のスペインのグレーテストチャンピオンが
現状最古のメカニカル入りボクシングパペットらしいと推測しましたが、箱にパテントが
どうのこう書いてあるんで、たぶんこのクレーメル社の商品がメカの始めなんでしょうね。

manypuppets.jpg
(参考写真)
パンチング人形を調べ始めた時、ボクサーもあったけど政治家やら尼僧やらユダヤ教のラビ等
殴り合いをやるにはブラックなキャラが多いなぁと不思議に思っていましたが、
もともとバチあたりな殴り合いをするものだったんだから、
バチあたりなキャラとボクサーに分かれていったのは極めて当たり前の話だったんですよ(笑)。
また、この商品が  最も流行っているアメリカでは、野球やフットボール選手の
殴り合い乱闘がお馴染みのようで、それらの選手やマスコットのボクシングパペット
多く作られているので、アスリート系としてもいいでしょう。

もしかしたら、日本で最初期の怪獣人形が、新進メーカーマルサンからソフビ人形として出た他に
老舗メーカーの増田屋からゴム製パペット(手踊り)として作られたのは、マスダヤのスタッフが
「パペットとは殴りあうもの」という歴史を知っていたのかもしれません…(°∀° )

TVや映画の発達に連れて手踊り、そしてボクシングパペットにも映像キャラが増えていくのは
当然の流れで、その結果、私がコレクションを始める気になった訳ですが、
このジャンルは今後も、伝統バチあたり系(含む政治家)、アスリート系、映像キャラクター系を
3本の柱として、細々と増えていくんじゃないでしょうか?
一番新しいキャラクターとしてはオバマ大統領のが売られていますが、
指で押せばパンチをするパペットは、単純で面白いだけに廃れきってしまうことはなく、
とは言え、勝敗を決する方法が無いために飽きられやすく、
今後も主流にはなりえないんでしょうねぇ…。
首をバネでボヨンボヨンにする工夫を取り入れてる商品もあるから、もう一歩進めて
普段はカチッと首が座っていて、激しいパンチを受けたら留め金が外れてボヨヨンになって負け、
みたいな工夫をしてもいいような気もします、アジアパチモンの伝統で、
コストダウンには熱心だけど、新規工夫なんか考えようともしないのかもしれまへん。(°∀° )

以上、今回は通史だったので参考写真バッカでしたが、それではあんまりなので
次回予告がてら、アメリカから来襲したボクシングパペット軍団の来日スクープ写真をお見せします。
merikenboxingteam.jpg
まるで『タイガーマスク』のふく面ワールドシリーズ開催前に羽田に降り立った
覆面レスラー軍団のような怪しいパペットボクサーの一団。
彼らがWPBでどんな熱戦を繰り広げるのかは今後の展開に御期待下さい!

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用