キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
プロフィール

FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

最初においでになった際には
カテゴリーの一番上の、
収集・運営ポリシー を御覧下さい。


カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


最近の記事


最近のコメント


カテゴリー


サブカテゴリー


月別アーカイブ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


ブログ内検索


リンク

このブログをリンクに追加する


最近のトラックバック


モンキーズの「遺産」を受け継いだ者
monkemobilemain.jpg

今日の御題は『ザ・モンキーズ・ショー』登場のモンキーモービルです。
これもまた「勝手に連動企画」によるもので、
今回は、当ブログのもう一人の御常連、ねこざかなさんとの連動です。
ねこざかなさんのページはこちらで、御覧下さい。

monkee3sides.jpg

車その物の由来とミニカーの歴史等は、
ねこざかなさんがとても詳しくお調べなので、もうすっかりあちらにおまかせします(笑)。
こちらでお見せしてるのは、コーギーの標準サイズで全長は12、5cm。
チョロとチップや色ハゲはあるものの、まあまあの程度のオリジナル品です。

monkeefigures.jpg

このように、このサイズにしては愛らしいメンバー4人のフィギュアが乗ってますが、
後の再販品ではこのフィギュアは省かれてしまったようで残念でした。



monkeemobile.jpg

こちらが実車の写真で、ミニカーの方はいかにもこの時代のコーギーという感じで
カッチリと仕上げてあることが見比べると解りますね。

さて、ではそのベース車である、1966年のポンティアックGTOがどういう車かというと、
gtooriginal.jpg

これがその元車です。改造されたモンキーモービルよりも若干スリムな感じで、
モンキーモービルのボディーは、特にフロント部分は全面的に取り替えて、
丸みを持たせてあるようです、コーギーのはこの元車のイメージの方が強い気もしますね~。


さて、今回、このネタで「勝手に連動企画」をする気になったのは、
この車が実は後に全然関係ない番組にも使い回しされ、
そのキャラ車としても発売されていたのを知ってたからなんですが、
それが、これです!(笑)


ババーン!
fonz_big.jpg


フォンズ・ドリーム・ロッドといういかにもウサンくさい名前と、
それにピッタシのいかにもダサカッコイイ、この芋ニイチャンは一体誰なんでしょう?(笑)

調べてみたところ、『ハッピー・デイズ』という1974年から84年までアメリカで放送された、
1950~60年代を舞台にした青春ドラマに登場するキャラクターのフォンジーで、
最初は主人公のダチだったのが、ニヒルでクールなキャラクターで一番の人気者になったんだそう。
まぁ、トラボルタが『グリース』で演じたキャラのTV版みたいなものですかね?

でも、そのニヒルなキャラがこんなドハデな車に乗るのかという部分に根本的な疑問を感じます。
このミスマッチ具合は、ほとんど悪夢か白日夢の世界だし(苦笑)。
でもよく考えたら、『グリ-ス』の方にもドハデなカスタムカーが出てきてたから、
アメリケンな感性では、ドハデな車に乗ることとクールさとは矛盾しないんでしょう、たぶん(w

しっかし、モンキーズカーがこういう風に使われていたとは意外でした。
ひょっとして、元々、モンキーモービルのプラモを発売していたMPCが、
金型を再利用したくて勝手に、こういう設定をデッチ上げたのかも知れませんが、
そこは深くは追求しないでおきましょう。

だって、モンキーズの遺産を受け継ぐ者なんだから、デイドリームを信じなくっちゃね!(笑)。


テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

♪あ~こがれぇ~のぉ~♪
ysubmain.jpg
世の中に憧れる対象は多々あるでしょうが、ビブラ~トのかかったオレンジの声でこう唄われたなら、
お相手は黄色い救急車もとい潜水艦しかありえなくて、今日の御題は『イエローサブマリン』です(笑)。

syakesya.jpg
1968年イギリス公開のこの映画は外部持ち込みの企画だったようで、本人たちも従来のスタッフも
乗り気ではなかったようなんですが、制作途中の試写を観たところ、自他共に意欲作と認めていた
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の世界観を生かし、
これまでのビートルズが発してきたメッセージ性を強く織り込んだ作品であったため
協力的な態度を見せ始め、新曲を書くことや自分たち自身の映像での登場を承諾したそうです。

その彼らが納得した画面がどういうものであったかというと、こちらの予告編を御覧ください。

サイケブームも忘れ去られた今となっては、かなり奇異に映るこの映像ですが、
当時の雰囲気をかろうじて覚えてる世代の私には『モンティ・パイソン』のアニメや、
日本で言えば『11PM』の久里洋二のそれを思い出させますね~。

ただ、この奇妙な味わいは日本人にはなかなかなじめないものだろうし、『サージェントペパーズ』さえ、
売れたけどいささか難解な部分もあるそのコンセプトにとまどう感じもあったんで、
以前のホットなポップスターだったビートルズを懐かしむ声も起こってきたのは確かでした。
まぁでもこれ以降があってこそのビートルズ「神話」なんで、イロイロ言うのはヤボかも(笑)。


ysub3sides.jpg
ミニカーはコーギーのイエローサブマリンです。映画公開当時に発売された品ですが、
オリジナルには今日、トンデモない値段が付いています。
私の持っているのは1997年に再販された品で、オリジナルに比べ劣化・省略が多い
コーギーの再販品の中では比較的オリジナルに近い出来映えだと思います。
元がアニメなんでノンスケールですが、標準スケール相当の約13.5cmです。
これが売れたのか、この後コーギーは既存のミニカーにビートルズロゴ等をプリントしたシリーズを
乱発するようになり、ビートルズマニアにはうれしい悲鳴を上げさせています(笑)。

ysfigures.jpg
側面の黒いレバーを押し下げると、前と後ろの赤いハッチをがヒョコっと開いて
ビートルズメンバーが顔を出すのがこのミニカーの最大の魅力で、この後からもいくつか出た
イエローサブマリンアイテムの中で、このコーギーのが一番人気なのもそのためです。
左からリンゴ、ジョージ、ジョン、ポール(たぶんw)の順で、この時代に作られた
上半身で約1cmというミニサイズのフィギュアにしては似てますね~。
下面の車輪でコロ走行しますが、連動して中央上の潜望鏡が回転するギミックも付いています。


さて、我々日本人にはイエローサブマリンって言ったら、ビートルズのオリジナルの歌よりも
金沢明子の「イエローサブマリン音頭」の方がオナジミだったりしますよね(笑)。
yesubondo.jpg
このスチャラカ調のアレンジには当時も今もまじめなビートルズマニアは怒ってますが、
プロデュースしたのは大瀧詠一だし、編曲したのはクレージーキャッツの編曲を手がけていた
萩原哲昌なんで、凝りに凝って作り込まれた真面目な遊びととらえるべきで
決して安易なパロディじゃないんですよね。だから怒ってないで笑って許してあげてください。
だってほら、「必要なのは愛だけさ」って映画の最後でビートルズも歌ってるじゃないですか!(爆笑)


テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

家族でGet Happy!
partridgemain.jpg
旅から旅への生活を続ける芸人たちにとって移動手段のクルマは大きな意味を持っています。
モンキーズのようにハデハデの改造カーで興行先に乗り付けるのはとてもカッコいいし、
団体で移動する人々にとっては家代わりともなるのが大型トレーラーやバスですよね。
芸能関係じゃないけど、3回前の『いつも2人で』には小さなバスが出てきましたが、
今日のお題の『人気家族パートリッジ』には大きな、そして特徴的なバスが出てきます。

partridge-portrait_2.jpg
この番組は1970年に始まり、74年まで続きましたが、家族そろった暖かい雰囲気と、
実際に演奏されるポップスの良さがウケて、長男役のデヴィッド・キャシディは
本当のアイドルスターとして売り出すことに成功し、ヒット曲も出しています。

この番組は未亡人となったシャーリーが子供たちの助けによって、
家族揃った歌手グループを結成し、だんだんと人気者になっていくストーリーで
おおらかで優しいママの元、上はハイティーンの美形の長男キースと長女のローリーから、
ミドルティーンのお調子者だけどしっかりしてる次男のダニー、
そして下はまだ十歳以下の三男クリスとまだホントに幼女の次女トレーシーまでの一家六人と、
彼らを支えたり足をひっぱたりするマネージャーのキンケードさんがレギュラーでした。

いろんな年頃の登場人物が揃ってるので、その誰にスポットを当てるかによっていろんなお話が
作れるのが強みで、長男長女だといかにもアメリカ風の青春ドラマとなり、次男だとコメディ、
三男や次女&飼い犬も加えれば、動物と子供の物語と、実に多彩なエピソードがありました。
時にはママやキンケードさん主体で大人向けのオハナシもあったような無かったような(笑)。
で、最後はみんな揃ってのステージで拍手喝采で幕を閉じるのが通常のフォーマットでしたね。

その「パートリッジファミリー」の歌の中でやはり一番印象に残ってるのは
テーマ曲だと思うんでお聞き下さい。
http://jp.youtube.com/watch?v=NO5xlk9uv10


ママ役のシャーリー・ジョーンズは若い頃はミュージカルスターとしても活躍した女優さんで、
『パートリッジ』の時も上品でキレイだけど、1950年代の出世作『オクラホマ』や『回転木馬』の時は
sharymusecal.jpg
このようにとても可愛らしい女性でした。



partridgelp.jpg
タイトルの最後にも出てくるこのバスはノーズが突き出たボンネットバスで、
この番組が始まった1970年でもさすがに旧式じゃないのか思っていたら、
アメリカではこのタイプは人気があって今でも新型が出続けているとのことでした! 
念のため調べてみたら、あれは1957年のシボレースクールバスだそうで、
シーザーズパレスでの公演に必要になったので中古屋で買ってきて、自分たちで塗ってましたね~。
あの特徴的な模様について話すと、あれはピエト・モンドリアンという画家の
「赤・黄・青・黒のコンポジション」(1921年)という作品にインスパイアされたもののようです。

conposition.jpg
こちらがその作品ですが、なるほど、雰囲気はよく似てますね~。
暖かなファミリー路線のアメリカンポップスを歌うパートリッジファミリーが「冷たい抽象」と呼ばれた
ピエト・モンドリアン風の意匠をまとったバスに乗っているというのは面白い対称ですが、
あのバスってよく見ると後ろに「ナーバスなママが運転してるから注意!」とかいうジョークが
書いてあるんで、ある種のユーモアなのかも知れませんね(笑)。


partridge3sides.jpg
お見せしているミニカーはジョニーライトニングです。1990年代後半に映画に絡むシリーズを
たくさん出した時の商品で、トミカサイズなので買おうかどうか迷ったんですが、
好きな車ではあるし、あのパターンを自作するのは不可能なので押さえで買っておいたんですが、
今に至るまで標準スケールは出てないので買って正解でした。
大きさは約8.5cmですが、よくもまぁこのサイズであのパターンをちゃんと表現したものですよねぇ!
ちなみにブリスターパック状態だとこんな感じで、
partridgemoc.jpg
映画の名場面のカードが付いてるのはこのHollywood on wheelシリーズのお約束で、
このカードの違いを気にする人は、同じモノを何個も買わないといけないという地獄が待ってます(笑)。


このパートリッジバスは番組終了後はあちこちに転売されたあげく、ロスのとあるタコスショップの
駐車場にボロボロの状態で放置されているのが発見され、1987年にスクラップになったそうです。
見つかったんならレストアすればよかったのに、やっぱバスではいくらアメリカでも大きすぎて
難しかったんでしょうか…。オリジナルが失われたのは残念ですが、
やはりあのバスに愛着を持っている人は多かったらしく、そっくり、あるいは似た感じに
ペイントされたバスが今ではアメリカのあちこちで走っているそうです。

あのバスが無いと、やっぱハッピーな気分にはなれないんでこの「復活」はうれしい話ですよね!
partridge-family.jpg






テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

微笑みの国を探そうとした若者たち…
pinkintake4.jpg
1月20日にお届けした『人気家族パートリッジ』の記事の最後で触れたように、
今でもアメリカ人の心に残っているパートリッジファミリーとそのバスですが、
「アイドルスターがペイントされたバスに乗って旅をする」という番組は日本にもありました。
それがこの『青空にとび出せ!』で、登場するスターはピンキーとキラーズです。

p2hosei.jpg
これはその番組の主題歌レコードのジャケットですが、パートリッジファミリーが男女比が
半々だったのに対しこっちは女性はピンキーのみだし、
バスのペイントは向こうのサイケ調に対しこちらはフラワー・ムーブメントを思わせる花柄と、
好対照な両番組ですが、なんと放送は『青空にとび出せ!』の方が1年半程早かったのでした。
これだけ近い時期にこれだけ似通った要素を持つ2つの番組があって全く無関係ということは
考えにくいのですが、当時は家庭用ビデオすら普及してなかった頃だし、
日本の番組をアメリカで見ることは困難だったろうから、やはり偶然だったのでしょうか?

1969年3月末に始まった『青空にとび出せ!』は高度成長期のまっ只中を舞台に、
投げタバコでボヤを出したおんぼろアパートの住人であるピンキーとキラーズが、
大家との抗争でせしめた立ち退き料を頭金に作りあげた300万円の特別製キャンプカー
ピンキングカーに乗り、「税金も無くわずらわしさも無い微笑みの国、若者の独立国を作ろう!」を
合言葉に、珍商売や冒険をしながら全国を旅して青春コメディです。
家族愛がメインになった『パートリッジ』とは違い「若者の自由・連帯」が大きく取り上げられる
この番組は、いかにも当時の全共闘世代を思わせるし、どちらかというと『イージーライダー』の
世界観に近いのかもしれませんが、実はその『イージーライダー』にしたって
アメリカ公開が1969年7月と、この『青空にとびだせ!』の方が早いのには二度ビックリです!


catalogphoto.jpg
そしてこの番組のもう一つの目玉である「ピンキングカー」ですが、
これはマツダのライトバスのA型を改造したものです。
ライトバスA型というのは1965~71年にかけて発売されたマツダの本格的マイクロバス第1号で、
その当時としては、というより今でも十分に斬新な曲面を多用したデザインは
「宇宙船」とか「観覧車のゴンドラ」なんて呼ばれてました。
私にとっても馴染み深いクルマで、実は通っていた幼稚園の送迎バスがコレだったのです。
4~5才の幼児の目にも十分にカッコ良かったこのバスに乗るのが私は大好きで、
それも一番前のドーム状の視界のいい席を確保しようと必死だったのですが、
なかなかそうはいかなかったこともいい思い出です。
今でも、幼稚園の先生が手動で折り畳み式のドアを開閉する音が耳の奥でこだましてますよ…。


お見せしているミニカーはトミカを改造したモノです。ライトバスのアイテムとしては
一番おなじみで、レギュラーではなぜか実車には無いピンク&クリーム色で発売されてました。
tomicalightbus.jpg

ピンキングカーはこちらの「レッツゴーピンキー」というサイト内の記事に掲載の写真のように、
ライトバスのフロントにピンキーっぽい目やクチビルのディテールを加え、
サイドには花柄の装飾を施し、リアには舞台を思わせる出窓も付いています。
そのあたり詳しく解説すると、リアの天井に付いている円筒形のモノは、ジャケット写真から考えて、
天幕を巻き込む仕掛けで、リアの窓の部分を改造して観音開きのドアを付け、
合わせてちょっとした舞台、あるいは物品販売窓口みたいにしてあるんだと思います。
ただ強度的に後ろ部分を開閉できるドアに付け替えるのは難しそうなので、
ボディはそのままで窓だけを開閉可能にし、外側に四角い枠を取り付けて、
窓を通していろいろ物販できるように改造してあったのかも知れません。
そして天井前部には天窓が、中央には折り畳み式の台が付いており、
ジャケット写真ではそこを持ち上げて洗濯物を干してるのは、生活感あってイイですよねぇ(笑)。
実はリアと右サイドの資料が全然見つからないので、今回の改造ミニカーは未完成ですが、
バスカテゴリー充実のため、『人気家族パートリッジ』を紹介した流れで御題に取り上げました。

そんな訳で未完成なんで三面図も無しですが、フロントだけはお見せしましょう。
pinkingfront.jpg
さて、似てますでしょうか?  写真撮ってみると吊り目加減ですねぇ…。
実は瞳は両面テープで貼ってあるだけなんで、調節は可能なんで、
資料が見つかって再チャレンジするときは調整することにします(笑)。


いろんな意味で先進的だったこの『青空にとび出せ!』ですが、いささか早すぎたのか、
それともピンキラのスケジュールを押さえきれなかったのかは定かではありませんが、
2クール26本で終了しています。そしてその回のサブタイトルが「さよならピンキー」というのは、
その後のピンキラの分裂を考え合わせると感慨深いものがありますねぇ…。
主題歌で探し求めていた微笑みの国ははたして見つかったのかどうか、
その答えは簡単には出ないでしょうが、昨年夏から今陽子の芸能生活40周年記念として
期間限定とはいえピンキーとキラーズが再結成されたということは、
案外その答えは近くにあったのかもしれないと思う今日この頃です…。


最後に貴重な記事に快くリンクを許して下さったレッツゴーピンキーの管理人であるアトムズさんに
心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。m(_ _)m

※今陽子さんやピンキーとキラーズの情報が満載な
  レッツゴーピンキーのtopページは こちら です。

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

さすらいの太陽は今も輝いているか?
sasuraidumpmain.jpg
これまでにいくつか芸能人と旅についてのエントリーをお届けしましたが、
芸能人の旅と言えば、華やかなスポットライトを浴び常に満員の観客が迎えてくれる
売れっ子の全国ツアーもあれば、それとは裏腹な、ろくに客もいない寂れた会場で
酔っぱらいの罵声や、時には大イビキを相手に歌わなければならないドサ回り興行も存在します。
平成も20年を越えた今日ではそういうのは流行らないかもしれませんが、
昭和40年代には確実にそういう世界は存在し、むしろ主流でした。

sasuraijakesya.jpg(DVDはコロムビアミュージックエンタテインメントから発売中)

今回の御題に取り上げる『さすらいの太陽』はそんな昭和46年に放送されたアニメで、
運命のいたずらで入れ替わった大金持ちの娘と貧乏人の娘とが同じ歌手を目指して競い合う物語で、
主人公の峰のぞみは今は貧乏人の娘として暮らしているため、金の力でのし上がっていくライバルに
悔しい思いをしながらも、自らが信じる歌の心を会得するために様々な苦労に立ち向かっていきます。
原作はすずき真弓(脚本を担当したのは藤川桂介!)による古い絵柄の少女マンガですが、
アニメ製作を旧虫プロが担当したため、『あしたのジョー』の歌謡曲版的濃い世界が展開します(笑)。

sasuraigensaku.jpg

では、まずはその素晴らしいオープニングとエンディングを御覧ください。
音楽担当はいずみたくなので、どちらの曲も、いかにも昭和30~40年代の「下町の太陽」的、
明るさと、たくましさと、そして切なさにあふれた名曲です。



今回TOPにお見せしたのは、そんなのぞみが地方のドサ回りの時に乗せられたダンプカーで、
悪徳プロダクションのDMプロ(ドサ回りプロ?)ではたとえ一座のスターといえども
カラフルペイントのバスなんてトンデもなく、時には吹きっさらしの荷台での旅を強要されるのでした。
sasurai12 2009-01-07 01_33_52_671
画面ではこんな感じで細かい車種までは不明ですが、明らかなボンネットタイプのダンプカーで、
荷台の縁が高いところからも砂利運搬用のダンプを払い下げてもらったんじゃないかという感じです。
色が紫というのもあり得ない趣味の悪さで、昔こういうダンプが走ってるのはよく見たけど、
紫のなんて無かったですから!(苦笑)。


sasuraidamp3sides.jpg
ミニカーはトミカのニッサンディーゼルダンプトラックです。
黒箱の頃に出ていた当時の16番で、バリエーションナンバーは16-2。
色の正規バリエーションとしてこの紫もあったから、実は私が見たこと無かっただけで、
当時この色のもちゃんとあったのかもしれませんね。
ブツはジャンクとしてヤフオクで110円で手に入れました。リペしようとかなとも思ったけど、
多少はチップがあるくらいが実用車として自然なのでそのままです。


また、この作品にはメインタイトルにも出てくるし、主人公と恋人の青年ファニーとの出会いにも
大いに関係するポンティアックGTOらしき車も登場します。
sasurai02 2009-01-07 02_03_41_187
この独特のヘッドライト回りは1969年型っぽいでしょうか?
あのモンキーモービルのベースが66年型だからちょっと後になりますね。
やっぱこの車、音楽業界と縁が深いな~(笑)。


この作品で主人公の峰のぞみを演じているのが藤山ジュンコで、他のアニメでは見たことのない
声優さんですが、それもそのはずで彼女は歌手、それもいずみたくの弟子で
抜群の歌唱力を持った人なのです。時期的には今陽子の次くらいのお弟子さんでしょうか? 
ひょっとしたら、劇中登場する江川先生とのぞみとの、厳しくも暖かくそしてどこかユーモラスな関係は
いずみたくと藤山との関係そのものだったりして(笑)。
歌唱力を買われキャスティングされた藤山ですから、劇中の峰のぞみの歌声はみな彼女が
吹き込んでいます(このアニメ化自体が彼女を売り出すプロモーションだったという説もあります)。
エンディングの「心のうた」も最初は堀江美都子が吹き込んだ歌が使われましたが、
あまりに違いすぎるという話が出たのか、藤山ジュンコ版も何度か流されるようになりました。
ミッチ版はさきほど聴いていただきましたが、藤山版はこちらですので、どうか聴き比べてみて下さい
ミッチも歌は巧いんですが、峰のぞみの「下町の太陽」的なたくましさとは遠い歌声ですから、
この劇中と同じ藤山版をエンディングにも使ったのは大正解だったと思いますが、
ちゃんと1番と2番に分かれてるあたりが、当時のいろんな事情を感じさせますねぇ…。

堀江美都子は最初期の『紅三四郎』が途中で変更された主題歌を担当、
『金メダルへのターン』では、同じ主題歌を途中から元の歌手に変わって担当、
そして、この『さすらいの太陽』での「競演」と、日本コロムビアの当時の強い売り込み振りが
実感できるキャリアも持っており、この作品での峰のぞみのライバル役にキャスティングしたら
ピッタリだったのかもしれませんが、さすがにあの意地悪な役はイヤだったでしょうね。
どういう事情かは解りませんが、実際の声優も途中で交代してるくらいだし(笑)。


劇中では当時の流行歌の数々が藤山によって歌われますが、第18話「港にこだまする歌」で
流れるソウルフルな「鎖」というナンバーは藤山のオリジナルで当時、シングル発売もされました。

kusari.jpg
これがジャケットで、2つ折りをタテ一杯に使い彼女の全身を大きく取り上げているのは印象的で、
藤山ジュンコの風貌については今日ほとんど伝わっていないだけにこのジャケットは貴重です。
(1979年の『喧嘩道』というマンガの実写映画化時に「藤山順子」名義で歌った主題歌レコードにも
写真はあるけど、そっちは聴いたことないし、メイクが全然違い同一人物か不明なので保留w)


抜群の歌唱力を持ちながら、歌手としてのヒット曲には恵まれず、『さすらいの太陽』絡みでのみ
記録が残っている藤山ジュンコでしたが、2007年に意外な復活を遂げました。
weinotitukirumade.jpg
それは憲法9条改正問題を扱ったドキュメンタリー映画『We 命尽きるまで』の主題歌
「We shall overcome」を歌うというかたちでしたが、なぜこうなったかと言うと、
彼女の実の兄が藤山顕一郎という映画監督で、かつての学生運動の闘士でもあったために、
安倍内閣時に再燃した憲法9条改正問題に反対し、その活動記録を映画に撮り公開したのでした。
(この映画についての情報はこちらへ)

藤山ジュンコは表舞台には上りませんでしたが、ジャズやソウルをずっと歌い続けていたそうで、
歌声も今は「いぶし銀の歌声」に変わっているそうですが、その姿勢こそ、虚飾の世界を避け
ドサ回りの苦労から歌の心をつかもうとした峰のぞみの生き方そのものなので、
きっと今の彼女の歌う「心のうた」も素晴らしいんだろうなぁと思います。
この『We 命尽きるまで』上映会で行われることもある彼女のライブでは、
「心のうた」も歌ってくれるそうなんで、今も輝きを失っていないに違いない「さすらいの太陽」を、
自分の耳で確かめてみたい気持ちでいっぱいです。

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用