
♪ン~、ウォォォォ~♪ と謎の雄叫びで始まる今回の御題は、かの『サーキットの狼』です。 細かい説明は不要のこのビッグネ-ム、もちろん私も中高時代ハマってました。 お小遣いが少ない頃ゆえ、最初は立ち読み可能な本屋さんに中学校の帰りに毎日寄って読破し、 それでは飽きたらずにとうとう単行本を買い揃え、ジャンプの連載と同時に ワクワクしながら読みふけっていたものです。 ちょうど、トミカが外国車シリーズを開始し、スーパーカーをラインナップに加えだしたので、 それを一個一個買い揃えていっては、ホットホイール用のサーキットで激走させ、 途中でビッグレーシングに移行しては、今度は2車線なので友だちと二人で熱中してました。 本来は電池式のビッグレーシングを改造し、鉄道模型用のパワーパックをどっかから 見つけてきてつないで、それで得られるハイパワーでより熱くなったものでしたが、 やりすぎてモーターを焼いてしまうこともよくありました(笑)。
『サーキットの狼』には当時のスーパーカーとその周辺がキラ星のごとく数多く登場しますが、 これだけのビッグネームをこれまで取り上げなかったのには訳があります。 つまり、あまりに同時代性が強く、それを見て育ったクリエイターたちが その後の自分の作品に同じ車を取り上げることも多くなって、日本の作品だけ考えても、 カウンタック、ディーノ、ポルシェ911シリーズ等はいくつもの作品でダブっちゃう訳ですね。 さらに元々人気のエキゾチックカーですから、日本のスーパーカーブームとは無関係な 海外での実車登場作品もいくつもあって、そのダブリ具合はもうキリが無いくらい…。 という訳で、その重なる車をどうカテゴライズすべきかを迷っていて登場が遅れたんですが、 すでに『激走!5000キロ』のカテゴリーは作っちゃったので、早いもの勝ちじゃないけど 同じように『サーキットの狼』だけのカテゴリーを作って、標準スケールで持っている ミニカーの数々を追々紹介していこうと思います…。

その第一回はトミカダンディが当時発売した標準スケールのロータス・ヨーロッパです。 オフホワイトの色に赤いストライプ、後部ウイング付きとどう見ても風吹裕矢仕様ですが、 なぜか無版権のミニカーです。サイズは約9.2cmで、市販状態ではライトが 黒いパーツだったので、そこだけ銀色を加えてあります。

ダンディなんで、プロポーションはシャープな上に、ドア、リアフードが開閉するギミック付きです。
『サーキットの狼』の連載開始からしばらくの間はまだ立体の関連商品は無く、 登場する車のプラモデルの売れ行きが急増したので、日東がいち早く目を付けて版権を取って 「サーキットの狼」シリーズを発売し大ヒットとなりました。 その版権契約がどうなってたかは不明ですが、なぜかミニカーでは「サーキットの狼」と 銘打ったシリーズはあまり発売されず、当時はまだ「車メーカーへの版権」という概念が 無かったので、各ミニカーメーカーがただのスーパーカーを乱発させてましたね。

ただトミカダンディから黄色のフェアレディZ432が「サーキットの狼」商品として発売されましたが、 これは魅死魔の車という訳ではなく、なぜか風吹のバッジが付いていて、不思議に思っていたら、 後に同じダンディのロータスヨーロッパにこんなバリエーションを発見し納得したものです…。 つまりこれ、ロータスのどう見ても風吹裕矢仕様を無版権で出してみたら、それがバカ売れした、 あるいは版元から怒られたので、その埋め合わせとして、新たに金型製造の必要の無い フェアレディZ432をちゃんと版権を取って出したんじゃないでしょうか? トミカダンディの資料がほとんど手元に無いので、この推測を裏付けることはできないんですが、 普通、最初に出すのはロータス・ヨーロッパですよねぇ? そして普通の感覚なら、 次は早瀬のポルシェカレラでしょうが、ダンディには934はあってもカレラは無いんで、 やむなくZ432を出したのではないでしょうか? ダンディにはトヨタ2000GT、ディノ、ランチア・ストラトス等もあるんで、 このシリ-ズ続いて欲しかったですが、他には見たことがありません…。
 (参考用画像)
トミカには小さい方のサイズのコミックトミカシリーズで「サーキットの狼」シリーズがありますが、 これは1999年に発売されたものです。
 (参考用画像)
標準スケールだと、近年出た京商のシリーズでも風吹のロータス・ヨーロッパ、 早瀬のポルシェ・カレラ、そしてまた吹雪のランチア・ストラトス・ターボ、と出て、 その後なぜか潮来のオックスのランボルギーニ・イオタ、沖田の240ZGパトカー、 魅死魔のZ432と続き、そこで中断しちゃってます…。 標準スケールのミニカーに熱心な京商なんで、もっと続くかと思ったんですが、 売れ行き不振だったんでしょうか? でもこの一連もほとんど市場在庫は無く、ヤフオクに出ても定価以上の値段が付いている ようなので、ブームが再燃している今、再開すれば盛り上がると思うんですけどねぇ…。
♪人はオレを呼ぶ~さ~ ウワサの男と~♪ 軽やかでパワフルな子門真人の歌声に乗せて、「サーキットの狼」の第一回は、 これくらいで終了しようと思います。 「ウワサの男」ってのジャンプコミック版の単行本1巻の表題ですが、 この歌が何なのかは、また追って御紹介しましょう…。 「当然そのくらい知ってライ!」って方は、どうか次回以降をお楽しみに(笑)

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