今日から、本年度の更新の開始です。また10日に1度(以下)のペースになると思いますが、 どうか、よろしくお願いします。m(_ _)m
いつも正月飾りもろくに飾らない我が家ですが、今年は忌中なので、 お正月っぽいことはいつもに増して無縁です。 しかし何も無いのも味気ないので、私ができないなら代理を立てようと、 この方々に代わりに正月飾りをしつらえ、凧を上げ、

そして神社の篝火を焚いて、頂きました!(°∀° )
 神社と言ってもかなり怪しい神のだけどナー…。
つうことで、今年は『仮面の忍者赤影』のコレクションをスタートします。 以降はこれを聴きながらお読み下さい…。( ^ー゜)b http://www.youtube.com/watch?v=zNldlbW6FTs
TV映画『仮面の忍者赤影』と言えば、特撮時代劇のハシリでおそらく今も最高傑作だと思いますが、 今で言うマルティメディア展開で、何度かリメイクされ完結した主な作品だけでも、 1967年4月開始の東映製作の実写テレビシリーズ及びその映画版、原作と呼ばれた横山光輝の漫画、

1985年の黒崎輝主演単発コメディ実写版、 (これは画像みつかりませんでしたm(_ _)m)
1987年のアニメシリーズとその時に描かれた横山先生の『新赤影』、

2001年の『レッドシャドウ赤影』という映画版があり、

そのいずれもが強い個性を持つため、どれかを好きな人は多いんですが、 全部を把握し好きになることはマニアでも困難でしょうね…。
私の場合は東映製作の実写TV版に惚れ込み、横山漫画版(旧作)も読んでみるけど、 かなり肌合いが違うので敬遠し、コメディ版には激怒し、アニメとその時の横山漫画(新赤影)は 主題歌は違うわ、デザインは改悪されるわ、声がアタルだわでドッチラケてやがて見なくなり、 レッドシャドウは「こんな別物にするなら赤影を名乗るな!」と怒髪天を突く思いでした。 「赤い仮面は謎の人」で、そこが魅力なのに、口の周りだけ隠して上半分見えてるんじゃ、 まったくの正反対のただの忍者ですよねぇ…('A`) これらはあくまで私の感覚ですが、共感を覚えてもらえる人も多いんじゃないかと思います。
このように複雑な展開を見せる『仮面の忍者赤影』ですが、作品の成立にも紆余曲折がありました。 まず東映動画が1964年に『少年忍者風のフジ丸』というアニメを制作しますが、 これは白土三平のマンガを下敷きにしたもので、途中までは白土の名前もクレジットされてます。 しかしオリジナル展開の29話からは版権料を払うのがイヤだったのかコレが外されたため、 白土には東映に対する不満と不信感が湧いてしまいます。
 1966年には東映で『大忍術映画ワタリ』が製作されます。脚本を読んだ白土は単なる活劇映画化してる とクレームを付けたものの映画化の推進者だった東映テレビ部渡邊亮徳次長(当時)の意向で制作は 続けられ完成試写を迎えますが、これを観た白土は激怒し東映との絶縁を宣言する事態となりました。 まぁおそらく渡邊次長は、いつものように接待漬けにし幾らかカネをつかませれば黙るとでも 考えたんでしょうが、大失敗です。 それでもなんとか映画『ワタリ』は7月に公開された(原作者無視で強行した?)訳ですが、その後に 目論んでいたテレビ化は白紙の状態に…。でも既に一部のキャストやスタッフの手配は進んでので、 速攻で代案が必要で、渡邊が目をつけたのが、白土と同じく忍者漫画で人気だった横山光輝です。
 彼の忍者モノ代表作『伊賀の影丸』は東映で松方弘樹主演で1963年7月に公開されており、 関係も良好だったのでしょう。しかしこの作品は1963年11月から1年間、TBSで人形劇として 放映されたばかりで他局でTV化はできないし、名前の影丸は白土の作品の主人公と被ってしまい、 これ以上白土を怒らせて裁判にでもなったら制作が遅れます。そこで新作として横山が立ち上げた のが『飛騨の赤影』でした。たぶんこの作品は「原案東映TV部」も同然で、連載開始時には 横山はTV部のアイデアを忍者漫画のフォーマットに落とし込んだだけじゃないでしょうか? この『飛騨の赤影』がTV開始時にタイトルを同じ『仮面の忍者赤影』に改めた訳ですが、 以降はTVとはほとんど関係ない展開でした…。
私は今回、赤影を研究するためになるべく資料を充実させようと、横山版旧『赤影』完全版上下巻、 『新赤影』全3巻、ついでに『レッドシャドウ』コミック版全1巻を取り寄せましたが、『旧赤影』は 開始時こそ大まかにTV設定に沿ってますが、仮面は赤いハチマキに目の穴を開けただけだし、 青影と赤影は同年輩だし、白影のキャラはTVと全然違うしで、だんだんと差異が大きくなっていって、 TV版のノリを期待するとガッカリの進展です。子供の頃、この単行本を買わなかったのはその違いに 当惑したからですが、今では横山漫画典型の展開を楽しんで見れるようになってました(笑)。
 映画『ワタリ』公開の1966年は大映『大魔神』シリーズ3本が4・8・12月に立て続けに公開された年で、
 東宝でも4月に『奇巌城の冒険 』を公開し、
 東映はさらに年末に『怪竜大決戦』を封切っているので、 ちょっとした特撮時代劇ブームの年でもありました。そしてその熱気も冷めやらぬ翌年4月に フジテレビで『仮面の忍者赤影』が始まったので人気沸騰したのです。 時代劇はもともと東映のオハコなので、第一次怪獣ブームの最中に 自分の得意なジャンルで一矢報いたかったんでしょうか?(°∀° )
『仮面の忍者赤影』を取り上げるとなると今回のミニカーは当然白影さんの忍凧です(爆笑)。(°∀° )
 歴史的科学的考証無視の赤影ワールドなんで、もっと先進的な移動手段を使っても良さそうなのに、 律儀な白影さんはこの凧を使われています。とは言え、手のひらサイズの骨組みをヒョイと地面に 投げ落とし、首の白いスカーフをその上にヒラリと被せれば、アッという間に人間大サイズの この忍凧になるんだから、何も考えてない、もとい我々の知り得ないオーバー・テクノロジーが そこに隠されているのかもしれません。飛騨忍法、恐るべし!ヽ(`Д´)ノ
これのアイテムとしてはマーミットのミドルサイズで三影とセットのソフビが出てたのですが、
(参考画像) フィギュアのデフォルメがきつく、私には今回使ったエポック社ガチャの方が魅力的なので買わずに 自作しました。ちゃんと古式ゆかしく、竹ひごで骨組みを作り障子紙を貼った純粋和凧ですぞ。\(^o^)/ 凧糸を張ってませんが、それはちゃんと理由があって、滑空飛行中の忍凧を再現したかったからです。 この凧、劇中をよく御覧になってると解りますが、最初こそ地面から綱を張って上げてますが、 一旦上空に舞い上がったら、その綱を切って自由に目的地まで滑空していくんですね。 つまりはっきりとそう唱ってはないけど、和風のハンググライダーだったんですよ!ナン(゚Д゚)ダッテー で、たぶん目的地に着いたら、都合のいい場所に先端に鈎先の付いた縄を投げ下ろし、 固定してから戦闘体制に入ってるんじゃないでしょうか? ハングライダーが話題になる遥か以前に、その精神を盗み取っていた飛騨忍法恐るべし!(°∀° )
今年はこの『仮面の忍者赤影』を、いろいろアイテムを集めながらツッコミを入れていこうと思うので、 どうかみなさんお付き合い下さい!
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