キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
プロフィール

FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

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太陽をつかんだ男たち
sandvulkanmain.jpg

今日の御題もフリマで掘り出したブツです。『太陽戦隊サンバルカン』からサンドバルカンですが、
ジャンクの箱から掘り出したんじゃなくて、業者が棚の上に大事そうに置いていたモノでした。
最初から乗員が2人しかいないことには気づいてたんですが、その特別扱いから、
そこそこはするだろうな~と思いつつ、値段を聞いたら「1500円」とのこと。
すかさず「1000円だったら買う!」と値切ってみると、なにやらノートを開いて確かめてから、
「よ~し、売ったぁ!」との一言(笑)。
おお、ちゃんと仕入れ値をチェックしてあるとはなかなかコマメな業者さんです。

実はこのサンバルカン、ちょっと前に3人揃ったポピニカのルースが某所で3500円付いてて、
どうするか迷ったあげく見送った経由があるので、1500円でも買っていたとは思うんですが、
やっぱ値切りがフリマの醍醐味ですからね~!(笑)


で、持ち帰ってよく見ると、フロントの6連ライトの向って左2つが折れて無くなっていたので、
値切って大正解でした(笑)。そして何よりも驚いたのは、コレ、ポピニカじゃなかったんですよ。
ポピニカのサンドバルカンの写真はググればみつかると思うんで気になる人は捜してもらうとして、
コレは大きさは11cmで、違和感を感じる差は無いんですが、フィギュアのブルーのポーズが違うんです。
それからポピニカには後部に玩具オリジナルのロケットランチャーが付いていますが、コレにはありません。
このランチャーはよく紛失するんでフリマで見た時は単にパーツ欠けと思ったら、
よくよく見てもそれを差し込む穴がないんですよ…。
それらを総合して、どうやらコレは別物らしいと解り、ひょっとしてプラデラかもと思って
いろいろ調べましたが、なかなか資料は見つかりません…。


vulkunpuradera2.jpg

唯一、e-bayに基本的に同じモノと思われるオモチャが出ていましたが、
「サンバルカンのサンドバルカン」という説明だけで詳細不明です。
上がe-bayの写真ですがフィギュアが3人とも同じ色です。こちらの個体に欠けてる3人目は後にいますが、
どうもバンパーの間に足を挟んで立たせてるらしくて、これじゃ無くなるのも当然です(苦笑)。
たぶん、この3人同じ色のフィギュアが付いてるのが初版で、途中で色分けされたんだと思いますが、
ブルーに運転させてるのは御愛敬。

sandvulkancard.jpg

というのも、この写真のように、サンドバルカンは本来は赤いバルシャークが運転するメカですから(笑)。
まぁたぶん、色分けしたのはいいけど、何色が運転してるかまでは担当者が把握してなかったんでしょう。
ちなみにこのオモチャ、前に乗ってる2体のフィギュアは足が床に固定されているので取り外せないし、
そもそもブルーがハンドルを握るポーズになってるから、間違いは明らかです(笑)。
ポピニカはここはちゃんとしていてレッドが運転してるのはさすがです。


minimoke.jpg

このサンドバルカン、デンジバギーと同じようにジープベースかと思われがちですが、
なんとミニ・モークを改造した車だとのこと。
なるほどこうやって実車の写真と見較べてみるとそのままで、
6連ヘッドライトは元車のバンパーを上手く利用した物だと解ります。
しかし、ミニ・モークとはシブイ選択です。当初は英国陸軍向けに設計された車なので、
軍隊とも関係が深いサンバルカンにはピッタリですが、設定されている最高速度500キロを達成するのは
エンジンを載せ変えてもちょっと無理なような気もします(爆

vulkan3sides.jpg

こちらのプラデラ(?)も、やや大振りな感じはしますが、なかなか元車の雰囲気を再現した
いいミニカーだと思います。ヘンなギミックが無い分、プロポーションはポピニカよりいいかもしれません。
折れて無くなってた左側のライト2つはプラ版削りだしで自作。まぁ多少のアラは(゚ε゚)キニシナイ!! (w




さて、マジメは解説はここまでにして、恒例の、
ちょっと遊んでみましたコーナ~!

今日は題して、
「サンバルカン、新たなる旅立ち!」です。



あの激しかった戦いからはや何年経ったのか?
太陽戦隊サンバルカンの面々は今日も厳しい訓練を続けていた。
特に今日は新任のイーグルが赴任する日だ。
はやる気持ちを押さえきれず、集合場所へ迎えに行ったシャークとパンサーは
同じ思いだったのか、集合場所を離れ、演習地への道をたった一人で歩いている男を発見。
いささか言葉が上手く伝わらないものの、その風体で彼が新任のイーグルだと直感した二人は、
3人でサンドバルカンに乗り込み、富士のすそ野へと到着した。

ensyu.jpg


新しいイーグルに太陽戦隊の歌を教えるシャークとパンサー。
アイビー星からの移民という新しいレッドは、ちょっと変わった外見で
言葉もカタコトだが、そのうちに地球になじむだろう……。

シャーク
「よし、オレから歌うぞ!」

♪太陽がもしもなかったら
   地球はたちまち凍りつく♪


パンサー
「次はオレだ!」

♪花は枯れ 鳥は空をすて
    人はほほえみなくすだろう♪




シャーク&パンサー
「ほら、イーグルも歌って!」

♪太陽は オー 生命(いのち)の星だ
         幸せを オー 守る炎だ



グフォフォフォフォ… 相変わらず、下手くそな歌だわい…
helsatan.jpg



シャーク「あ~っ、お前は!   
イーグル「マタ、出ヤガッタ!」
deyadatta.jpg

                パンサー「そのセリフ、チーム違うと思う…」



フッフッフッ、何をゴチャゴチャ言っておるか? 3人には3人で勝負だ
これを見よっ!
bunsin.gif


シャーク「ウヘッ、なんだあれ?」
パンサー「ウヒョ~、どうしようか?」

ryoukai.jpg

イーグル「ヤッチマイナ!」



                 シャーク「おっ、今度のイーグルは話せるねぇ、じゃお言葉に甘えて…」
                 パンサー「今度は全然映画が違うと思う…」
dododogen.jpg

ウワ~ッ!



munenjya.jpg

せっかくスパイを送り込んだのに、む、無念じゃ。ヘドリアンよ、今、側へ逝くぞ……。


かくして地球の平和はまた守られた!
新しいイーグルもすっかりチームにとけ込んで、
太陽戦隊サンバルカンはこれからも大活躍するに違いない!!

kan.jpg

シャーク「もうすっかりイーグルもオレたちの仲間だな」
パンサー「コイツ、よくよく見るとどっかで見覚えがあるような…」

イーグル! シャーク! パンサー!
 イーグル! シャーク! パンサー!
 おれたちの魂も 燃えている
  Follow The Sun, Catch The Sun
    太陽戦隊 サンバルカン♪







                                  アレ?





その頃、集合地点では……
eaglesafari.jpg


本当のイーグル「くっそ~、遅ぇな~。こんな辛気くさいスナックの前でいつまで待ってりゃいいんだ、いったい……」


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跳ね馬を超える天かける血馬
svo1main.jpg

今夜の御題は日本のF1マシンとして、架空の存在ながらも今なお圧倒的な存在感を持つ、
『赤いペガサス』のSV-01改です。

セナやプロストがホンダのエンジンで優勝を争い、中島も正規ドライバーとして参戦し、
日本にF1ブームが訪れた1990年よりも早く、日本人は2度、F1に親しむ機会がありました、
1回目は1965年のホンダの最初の挑戦の時で、最終戦のメキシコGPでリッチー・ギンサーが
念願の初優勝を果たしますが、当時の日本ではF1というものがよく理解されていなかったため、
世間的にはあまり好評では迎えられなかったという説もあります。


honda.ra272.jpg

しかし、車好きはこの快挙を熱狂的に歓迎しただろうし、1967年に『マッハGoGoGo』が
制作されたのは、この優勝の影響大であることは間違いないでしょう。

machf1.jpg

ちなみにこれは『マッハGoGoGo』で主人公の三船剛が2回ほど乗るフォーミュラーカーですが、
その形状やカラーリングから、ホンダの優勝車RA272の影響を受けていることは明らかです。



pegasuslr.jpg

そして12年後、スーパーカーブーム真只中の1977年に、その頂点としてのF1の世界を描ききったのが、
この村上もとかの『赤いペガサス』です。なにせ、スーパーカーブームに火を付けた
『サーキットの狼』の中でタマに憧れの英雄的に描かれるマリオ・アンドレッティ、
ニキ・ラウダ、ロニー・ピーターソン等が主人公ケン・アカバのライバル達として登場し、
ケンと時には争い、時には協力し合う様子を、村上もとかによる緊密なペンタッチにより
ぎっしりと描かれるわけですから、人気が出ないはずがありません。

(上の画像は小学館文庫版『赤いペガサス』第6巻P16~17からの引用です。表紙写真はこちら)
pegusas6kan.jpg


この『赤いペガサス』は、『サーキットの狼』が池上さとしの画力がイマイチだったために、
それを補うため導入したハッタリズムの世界に、そろそろ飽き始めていた
少年たちのハートをガッチリとつかみました。
実は『サーキットの狼』も終盤はF1の世界に飛び込むのですが、あまり語られることがないのも、
間違いなくこの『赤いペガサス』の煽りを食ってのものでしょう。

日本におけるF1理解に間違いなく貢献したこの作品ですが、主人公のケンが何万人に一人しかいない
ボンベイ・ブラッドという血の持ち主という設定のために、常にケガと輸血の問題がつきまといます。
このタイトルの「赤いペガサス」というのは、ケンのエンブレムのことですが、
フェラーリの跳ね馬に対抗したと同時に「血の赤」を意味しているのかも知れません。
また「赤いペガサス」のエンブレムではモービル石油のモノが有名ですが、
それとは形が違うし、関係あるかどうかは不明です。

その血液絡みの大きなエピソードとして、ブラジルでケンが大量出血した時に、
空輸されてきた輸血用のボンベイ・ブラッドを、マリオ・アンドレッティが
ピーター・ハントのマクラーレンを借りて公道を全速で飛ばして運び、
途中、邪魔な大型トレーラーの上をジャンプしてまで届けようとしますが、
とうとうムリがたたりエンジントラブルでストップしたのを、
それを予測しタイレルP34で追ってきたロニー・ピーターソンがリレーして、
見事病院まで送り届けるというものがありましたが、そのヒューマニズムあふれるシーンは、
当時この作品を読んでいた多くの少年たちを感動の渦に巻き込みました。
このあたりの上手さも、後に『六三四の剣』や現在連載中の『龍』といった
人間ドラマを得意とするようになった村上もとかならではの筆の冴えでしょう。


sv013sides.jpg

このミニカーはポピニカの標準サイズで、大きさは約12.2cm。1978年の発売です。
当時ポピニカは『マシンハヤブサ』『アローエンブレム・グランプリの鷹』『激走ルーベンカイザー』
といったレースアニメからの商品を多く展開しており、アニメ化が成されていないこの『赤いペガサス』も
その流れで発売されたものと思われます。後輪にブルバックゼンマイを装備し、
ちょっと後ろに引っ張ると猛烈ダッシュするというギミックが仕込まれましたが、
当時のブルバックゼンマイはまだ大型で、エンジンでうまくカモフラージュしてあるとはいえ、
若干、元のマシンのラインを損ねる結果になっていたことは残念ですが、
こうしてミニカーとして出してくれただけでも有り難いというものでしょう…。


beforerertor.jpg

このミニカーは本格的にコレクションを開始してからの30年、実物を見たことすら無かったのですが、
先日行ったあるフリーマーケットで、ジャンクの合金モノが詰まった箱の中から掘り出したモノです。
その時は上の写真のようにドロドロ・サビサビの状態で、フロントのステアリングも折れていて、
正直触るのもイヤな感じだったんですが(笑)、「見慣れないF1カーだな~」とか
思いながら裏板を確かめてみると「SVーO1KAI」の文字を発見!
ひさびさに身体に電気が走る感じがしましたが、フリマにも最近は強欲な業者も混じってるから、
売り手におそるおそる「これいくら?」と聞くと、「100円でいいよ」との返事です。
天にも昇る気持ちで買ったことは言うまでもありません(笑)。

しかし、この個体、業者が100円しか付けなかっただけあって、実に状態は惨かったです。
どうも砂場かアスファルト上でさんざん走らせたようで、底板と端々がギザギザに削れていました。
バラしてみると内部にもドロや砂がこびりついています。しょうがないんで部品を全部バラバラにし、
一つ一つをブラシで洗浄しました。特徴であるブルバックゼンマイは完全固着状態だったので、
こちらもバラして砂を取り除き、オイルを差してみたところなんとか回るようにはなりましたが、
ギヤが欠けてしまっていて、ダッシュはもうできません。
幸い、フロントステアリングの折れは、接着とプラ板による一部の部品自作で何とかなりました。


uramensvo1.jpg

裏面のエンジン部分も表面は砂で削れていましたが、幸いパーツ欠けは無かったので、
銀色塗装とツヤ再生でフィニッシュ。底板も一応黒く再塗装はしたけど、
削れてしまってるのはもう、(゚ε゚)キニシナイ!! (w

裏面の惨状に比べて、ボディ部は比較的無事で、チョロチョロあるハゲやヒケに色を足した他は、
フロントのペガサスマークは完全に失われていたので、自分で写真を元に描き、
あとはフロントのウイング等、端々が削れてしまっていたので、
原型を損なわない程度にヤスリ掛けして、形を整えました。

以上、なんとか見られる状態にするまでに、けっこう手間がかかったこのフリマ物件ですが(笑)、
何と言っても原価100円です。この出会いには感謝したって仕切れるものじゃありません。
実はこの日はもう一つ格安出物をGETしたので、しばらくフリマ通いがクセになりそうです!

セナが突然に逝ってしまって以降、私自身のF1熱は急激に冷めてしまったのですが、
それでも先日のシュマッハーの引退は、あの時代の若手のホープで、後に帝王に登り詰めた彼にも
とうとうその日が訪れたのかと感慨深いものがありました…。
今回のこのSV01改の入手をきっかけにして、この車と激しいバトルを闘い
私も大好きだった当時のF1カー、JPSロータスや6輪タイレル等を
何台かコレクションしてみようかと思います…。




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おバカで偉大なこのレース、なんつったりして(w
tomasmain.jpg

せっかく「クラシックカー」というカテゴリーを作ったので、今日もそのジャンルのミニカーを
御題に取り上げます。という訳で今日の御題は『グレートレース』です。

『グレートレース』は1965年に製作されたアメリカ映画で、
「ピンクパンサーシリーズ」でおなじみのブレイク・エドワーズ監督作品です。
トニー・カーティスが主役のイケメン興行師グレート・レスリー、
ジャック・レモンがそのライバルのオッサン興行師ドクター・フェイト、
ナタリー・ウッドが男勝りの新聞記者マギーを演じています。
main_photo_330.jpg


ニューヨークからパリまでを突っ走る超長距離レースを描いたこの映画は、
1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでのレースをモチーフに作られました。
フランスとアメリカの大新聞、ル・マタンとニューヨーク・タイムズが共催した実際のレースに参加したのは

アメリカからはこの「トーマス・フライヤー」、
thomas.jpg


ドイツから「プロトス」
protos.jpg


イタリアから「ジュスト」
zust2.jpg


フランスから「ド・ディオン・ブートン」
dedion.jpg


同じくフランスから「シゼール・ノーダン」
szirei.jpg


そしてもう1台フランスから「モトブロック」
motoblock.jpg


の計6台で、スタート後一斉に北米大陸横断に挑みましたが、シゼールとモトブロックの
フランス勢2台はサンフランシスコにたどり着けず早くもリタイヤとなります…。
サンフランシスコからは船でアラスカへ向かい、映画でも難所だったベーリング海峡を渡るのも
想定されたルートだったそうですが、本気で張った氷の上を走るつもりだったとか…。
ところが現地に着くと「海峡全体が凍り付くことはまずなく、車での走破など不可能」
ということが解りコース変更になったという大マヌケぶりです。
えっと、これだけの大レースをやるのに下調べをする人は誰もいなかったんでしょうか? 
主催してるの新聞社なのに……_| ̄|○ 

結局、また船で一旦シアトルへ戻って、横浜へと向かい船出し直し、横浜に上陸。
当時はまだ、自動車の走行は想定外の道をなんとか整備しながら駿河まで走って、
そこからまた船でウラジオストックへ向かったそうですが、
なぜ最初からアラスカから対岸へ船で直行しなかったのかは全くの謎です。
アラスカに船で行ったはいいけど、そのあまりの寒さにベーリング海峡だけじゃなく、
シベリア北部を走破するのがイヤになったのかも知れないですね~(笑)。
日本で横浜から駿河へ走ったってのもルート的には逆走だから意味不明だけど、
これはひょっとして、つうか鉄板でフジヤマやゲイシャを見たかったんでしょうね(笑)。

flyerinjapan.jpg

きっとこんな写真を撮って、新聞社に送ったんじゃないでしょうか?(笑)

もっとも、横浜から向かったのは駿河じゃなくて敦賀だという説もあって、
それなら日本海に抜ける訳だから納得ですが、それにしても富士山の前は通ったろうから、
やっぱこういう写真は撮ったことでしょうね(笑)。



まぁそんな感じでウラジオストックからは、トーマス、ジュスト、プロトスの3台がレースを再開し、
ドイツのプロトスがトップでゴールインしたものの、途中のインチキがバレ、
結局、優勝と認められたのはアメリカのトーマス・フライヤーのモデル35、6気筒72HPのこの車でした。
エドウイン・トーマスが1900年に設立したトーマス社は、当時のアメリ力で最も有名で大きな
自動車メーカーの一つでしたが、見事その面目を保った訳です。

tr3sides.jpg

お見せしているミニカーはリオ社製の標準スケールで全長は10cm8mm。
白いボディと後部に掲げられたアメリカ国旗がとっても粋で、映画のグレートレスリー号と見比べると、
なるほどあれはこのトーマス・フライヤー号をさらにゴージャスにしたモノだと納得がいきます(笑)。


Leslie.jpg

hunnibalstaney.jpg

実際のレースと違って、映画では開始早々、ドクターフェイトの妨害工作でほとんどの車がクラッシュし、
実際にレースをするのは、グレート・レスリー(写真上)とフェイトのハンニバル8(写真下右)、
それから到着が遅れ妨害されなかった女性記者マギーのスタンレー・スティーマー(下左)の3台です。

この3台、なかなかコレクター泣かせの組み合わせで、映画用のオリジナル車両である
グレートレスリーとハンニバル8にはミニカーはありません。
レスリーの方は、今回みたいにモデルとなったトーマスフライヤーで代用できるとしても、
ハンニバル8はお手上げです。外観はまだ自作できると思いますが、

hunnibalbiron.jpg

この写真のようなボディがビロ~ンと伸び上がるギミックは再現が難しそうで、
ポピニカの『鉄人28号』のクリッパーのギミックを流用できそうなんですが、
そのために1台潰すのはもったいないしなぁ…(笑)。
また、スタンレーは蒸気自動車という特殊性ゆえに模型化そのものはいくつかありますが、
現在では入手困難です。ちょうど1/48という手頃なプラモもあるそうなんですけどねぇ…。


この『グレートレース』は『チキチキマシン猛レース』の元ネタとしても有名で、
グレート・レスリーはキザトト君、フェイト博士と助手のマックスはブラック魔王とケンケン、
マギーはミルクちゃんそのまんまです。マギーが伝書鳩を新聞社との連絡用に持っているのは
『スカイキッドブラック魔王』のホッピーですな(笑)。
『チキチキマシン~』の原題が『Wacky Races』なのも、たぶん、こちらの
「グレート」(偉大な)に対しての「ワッキー」(バカげた、下らない)なんでしょうね(笑)。

もっともこの映画もレース自体はチンタラしてるし、夜は酒場で大騒ぎするし、
挙げ句の果てに全員総掛かりのパイ投げ合戦と、全然グレートじゃないから、
タイトル自体がきっついギャグだったりなんかしちゃったりして(爆笑)。





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みんながうらやむステキ魔法機械
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ここのところ実在の車ばかりお届けしてきましたので、今回は久々に架空の車、
それもファンタジー中のファンタジーであるチキチキバンバンを御題に取り上げましょう。
007/ジェイムズ・ボンドの原作者であるイアン・フレミングが
1964年に息子のために書いた『チキ・チキ・バン・バン-魔法の車-』という童話は、
007シリーズの映画化権と共にイオンプロに買い取られ、1967年に映画化されました。
一説によると『女王陛下の007』の撮影準備中にアルプスの雪が足りないことに気づき、
集めたスタッフを散開させないために急遽このお話の映画化に踏み切ったということになってますが、
007シリーズの原作のストックが底を尽き、いちいちフレミングにちなむ脚本を
オリジナルで作り出している今と違い、『女王陛下』がダメなら他の話を
映画化すれば良かった当時のことですから、お話の信憑性には疑問が残ります(笑)。

まぁ、きっかけはともかくも、最高の娯楽作品を作り上げるスタッフが
映画化に取り組んだんですから、面白くならない訳がありません。
しかも偶然にこの時期は、児童文学の名手のロアルド・ダールがイオンプロと親しかった頃なのです。
『007は二度死ぬ』の脚本を担当したダールはその流れで『チキチキバンバン』の脚本も引き受け、
フレミングの原作では「退役した英国海軍の中佐が家族と共に魔法の車に乗ってギャングと闘う」
というファミリー版007的内容だったものを、持ち前のインスピレーションを働かせ、
より一層の夢と冒険あふれる内容に脚色したのでした。


gensaku1.jpg

チキチキバンバン号のデザインも007シリーズの美術を手がけてきたケン・アダムにより一新され、
上の原作1巻の表紙に見られるような緑一色でやや渋かったデザインから、
今日でもおなじみのカラフルで夢あふれるスタイルになりました。
chittywings.jpg


この一風変わったスタイルのチキチキバンバン号、劇中ではパラゴン・パンサーという
名レーシングカーを改造したモノとされていますが、そのパラゴン・パンサー自体も架空の車です。


doichgp.jpg

映画では冒頭に延々と1910年前後の世界グランプリの様子が再現され、
そこで、ルノー、フィアット、メルセデス、ハットン・ネイピア等の実在の名車に混じって、
パラゴン・パンサーが活躍しますが、それはあくまでチキ号の由緒正しさを演出する「舞台」で、
史実ではこれらのグランプリではイギリス車は勝っていない訳なんで、
架空の車で勝たせることにより、密かに溜飲を下げていたのかも知れません。


chitty3sides.jpg

このミニカーはコーギーの標準スケールで、前後のウイングを除いたサイズは約12.7cmのモノ。
幾度となく再販され、現在でも装飾が簡略化されたモノが一応は手に入りますが、
これは1968~72年の間に発売されていたオリジナル版です。
フィギュア4体が付属し、ボンネットがメッキ加工され、ヘッドライトには
透明プラのクリスタルカットされたモノを使用し、サイドの羽根の開閉ギミックの他に
前後の羽根も付属しているのが特徴で、後の再販だとこれらが雑になっていきます。

cogi3rd.jpg

ちなみに今、一番手軽に手に入るのはこのバージョンですが、
フィギュアは主役のポッツさんだけ、前後のウイング無し、横のウイングも塗り分け省略、
ヘッドライトは銀色のただのプラ素材、ボンネットのメッキも銀塗装に変更と、
オリジナルを知る人にとってはトホホの仕様になっていますが、
今でも何とか手にはいるだけでもマシかも知れません。

このほかにもコーギージュニアも再販されてるし、
スティーブンソンの1/18の大型モデルもあるんで、
実はここ数年はチキチキバンバングッズが手に入れ易かったりします。

ではなんで、最近、チキチキバンバングッズが手に入るのかと言いますと、
イギリスではずっと国民的人気作品だからなのは当然なんですが、
実は2002年に舞台ミュージカルになって大ヒットしたからなんですね。
chittyflys.jpg


この写真のように映画で使った車を元に新造された車がステージを走り、飛ぶ、
という素晴らしいミュージカルで、音楽もオリジナル作曲家のシャーマン兄弟が
編曲や追加作曲し、現代の感覚にもピッタリとくるナンバーに仕立て直してます。
この舞台、ニューヨーク公演も行われ、今年の11月にはシンガポ-ル公演も行われる予定とか…。
そのまま、日本に来てくれたらいいのになぁ……。

どうか日本で、そのFANTASMAGORICAL(ステキ魔法)なステージが観られる日が来ますように!

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7個目は銀色の星
bentzmain.jpg

さて、いよいよ最後の1個はシブさの塊、いぶし銀のガムです(笑)。
このメルセデス300SLは、1952年のレース界でミッレ・ミリア2位、ベルングランプリ優勝、
そしてル・マンで1-2フィニッシュという大活躍をした300SL PROTOTYPEを元に
1954年のニューヨークオートショーで発表された車で、軽量化と強度確保を両立させる目的で
鋼管スペースフレームを採用していました。しかしその新機構が災いし、
通常の車のようなドアを付けようとするとフレームと干渉するため切断の必要が生じますが、
一旦切ってしまうと今度はボディが強度不足になるというジレンマがおきたため、
両立させるために、横ではなく上に開くガルウイング(カモメの翼)ドア方式を採用しました。
そのために独特のボディラインを持つ美しい車になりましたが、窓の開閉が
当時の技術水準では不可能で、室内に熱がたまったため、後期型ではクーペを止めて
ボディフレームも見直し、オープンのロードスターオンリーになりました。

市販化にあたっては様々なモディファイが行われましたが、中でもエンジンは、
215psを発揮するM198エンジンに替わり、ボンネットの低さを保つため
左50度傾斜で固定される変則的セッティングになりましたが、
その効果はてきめんで最高速度は260km/へとパワーアップされ、
市販後は当時のステイタスシンボルとして、富裕層の間で抜群の売れ行きを誇りました。

Wimbit-MercedesJellinek.jpg

ちなみに、ベンツ車の通称であるメルセデス(スペイン語で『慈悲深い人』)という名前は、
1899年当時、ダイムラーのディーラーを経営していたオーストリア・ハンガリー帝国の領事、
エミール・イェネリックの娘の名前です。
「ダイムラー」という響きを堅く感じたベンツのTOPはこのブランドネームを避け、
当時流行していたスペイン風の響きを持つ名前を自社製品に付けたのでした。
上の写真がそのメルセデス嬢ですが、いかにも慈悲深そうなふくよかな女性ですよね(笑)。


bents.jpg

映画に登場するのはおそらく後期のロードスターバージョンで、
もうすでに仕事をリタイアしているっぽいお年寄り二人によって運転されます。


bentsdribers.jpg

風貌からしてのんびりムードが漂うこのお二人、派手な走りはしませんが
ちゃんとゴールインしているので、まさにシルバーエイジの星(笑)、という感じでしょう。
この車はチャック・ベイル監督の私物だそうで、ここからも監督のカーキチぶりがうかがえますが、
なんとこの車、ドライバー役の俳優の運転ミスで、スタート時にローギアに入れたまま
突っ走ったせいでエンジンが焼き付いてしまったそうなんで、以降あまり活躍しなかったのは
そのせいなのかもしれません…。なるほど、スタート時の映像をよく見ると、
このメルセデスだけ白煙をモクモクと上げてますねぇ……。


bents3sides.jpg

今回のミニカーもこの特集のために買い求めた一台ですが、中国(香港)のハイスピードという
メーカーの現行品で、1/43スケールで約10.2cmの大きさです。
ハイスピードは20年を超えるキャリアを持つメーカーで、欧米自動車メーカーの
主に近年の車を取り上げていますが、ボディはちゃんとダイキャスト製で、
手頃な価格設定(この300SLで840円)のわりには造り込みも細かいイイ仕事をするメーカーです。
日本ではミニカー専門店が輸入販売を行っていて、地方では手に入れにくいのが難点ですが、
このコストパフォーマンスの高さは魅力的で応援したくなるメーカーです。
これも車としてそちらの方が好きなんで、前期型のクローズドタイプを選びました。
映画ではほとんどの車がオープンタイプになってますが、秋から冬あたりっぽい季節からして、
オープンカーで5000キロ突っ走るのは体力的に無理なんじゃないかとも思うんですが、
そこはオープンの方が遥かにドライバーの表情を掴みやすいという、
撮影の都合による選択なのかも知れませんね…。


さて、以上、7回に渡ってお送りしてきた『激走!5000キロ』特集も
ようやくゴールに到着できたようです。
映画では最後にドンデン返しがあって、ラリーをもう一度開催することになるんですが、
当「キャラクターミニカー秘密基地」ではそんなこともなく、
参加車は整備のために格納庫に入ってもらうことにいたしましょう(笑)。
minicarall2.jpg
大きいのでクリックしてどうぞ!)

スタート前に秘密のガレージで整備しているシーンと同じ並びで、
このミニカーたちにも休息の時が訪れたようです……。



でも最後に、ゴールの喜びを表現した画像を作ったので、どうかそれを御覧下さい。

リペするに忍びなかった一部の車は画像処理でなるべく色を近づけて使ってあります。
原題のガムボールマシンから弾ける色とりどりのガム達!
できれば、こういうポスターが見たかったなぁ(w
gumballfinish.jpg


こちらも大きいのでクリックしてどうぞ!

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6個目は白いエイ
corbetmain.jpg

さぁ『激走!5000キロ』特集、6個目のガムは白い赤エイ(イミフメーw)です。
スーパーカーブーム当時、アメ車の中で唯一、文句無しにスーパーカーとして認められていたのが
このシボレー・コルベット・スティングレイで、アメリカ人にとって「コルベット」という名前は、
第2次大戦でドイツのUボートと雄々しく戦った小型軍艦を意味します。
アメリカの自動車業界は戦後、実用車ばかりを重視していたため、1950年代に入り、
そろそろ生活に余裕が出て趣味で走りを楽しむようになった層に向けての車が無く、
イギリス車を初めとするヨーロッパ勢によるライトウエイトスポーツたちに
市場を荒らされまくっていました。そこへシボレーが、その対抗馬として開発した
戦後初のスポーツカーにこの名前を付けたんだから、相当な自信と競争心が感じられますよね。
そうして1953年に売り出された初代コルベットは大好評でマイナーチェンジも重ね、
1963年に完全新型になったC2タイプから赤エイを意味する「スティングレイ」が
末尾に付くこととなり、さらなる成功を収めます。


MakoShark2.jpg

そしてその後1968年に登場したのが、コルベット史上最もグラマラスなボディを持つ
この映画に登場したC3タイプです。曲線を多用したこの美しいボディラインは
ビル・ミッチェルと日系人ラリー・シノダのデザインによる1965年に登場したショーカー(写真上)、
マーコ・シャーク2のデザインをほぼそのまま取り入れたもので、本来ならばスティングレイではなく
シャークと呼ぶ方がふさわしいのかもしれません(笑)。
もっとも、シャーク2も1969年に改修された際にはマンタ・レイと改名されていますから、
シボレーとしてはどうしてもエイにこだわりたかったのかもしれませんが(笑)。

しかし、この流麗なデザインを生み出したのが、アメリカ人チーフの指導の元とはいえ、
日系人だったということは、私は今回調べるまで全然知りませんでした。

shinoda-lg.jpg

ラリー・シノダさんはこのような柔和な風貌の方ですが、その名前は
あたかもコークのビンを思わせるような、アメリカそのものといった
あのグラマラスなデザインを生み出しただけでも、自動車史に残ることでしょう…。



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映画に登場の白い車は、なにせ活躍の時間が短いので分かり難い部分もありますが(笑)、
フロントの両サイドのエアダクトの形状から1968年型だと思われます。
もし69年に生産された個体なら、500馬力以上を叩き出したと言われるL88エンジンを
オールアルミ化し、軽量化に成功したZL1エンジンを搭載した車の可能性もある訳ですが、
あまりに高価だったため、市場に出されたのはわずか2台だけだったという
幻のバージョンなんで、たぶん違うでしょう(笑)。


このコルベット、レースを阻止しようとガレージの前に車を止め徹夜で張り込みを続けている
ロスコー警部の脇をすり抜けるようにしてスタートした後、ニューヨーク内を疾走します。
しかし、とある路地で道を横切る男を避けようとして操作不能に陥り、しばらく蛇行を続けた後、
ちょうど陸上のハードルのような形をした工事現場の車止めに突っ込み、それをジャンプして
なんとか着地したのはいいんですが、なぜかそのまま真っ二つになってしまいます。
わずか数メーターのジャンプぐらいで真ん中からへし折れるとはガテンがいかないんですが、
この映画の監督は爺さん2人が乗るあのメルセデスのオーナーなんでドイツ贔屓で、
「コルベット」の名前がそもそも気にくわないのかも知れませんね(笑)。

corvetdriver.jpg

この哀れなコルベットを運転するのは、たぶんこの二人組です。
「たぶん」というのは出てくるのが一瞬なんで、確認しづらい部分があるからなんですが、
上の写真でも助手席に座ってるのは黒人っぽいんで、大丈夫かな?(笑)
このレース唯一の黒人ドライバーなんで、なおさらもっと活躍して欲しかった気もしますねぇ…。





truckpatocar.jpg

カマロは横転、コルベットは真っ二つと、どうもこの監督はアメ車がお嫌いのようです。
レースになぜか上の写真のシェビーのミニトラックや、ダッジ・ポラーラのパトカーも出てるんで、
アメ車メーカーとちゃんとタイアップは取ったのかもしれませんが、
それにしては扱いがぞんざいだと思います(笑)。
ひょっとしたら、同年度制作のデヴィッド・キャラダイン主演の『爆走!キャノンボール』で、
コルベット、ムスタング、トランザム、ダッジ・チャージャー等が活躍してるので、
それとの重複を避けたのかも知れませんが、どちらの制作が先なのか判別できないのは残念です。



corbet3sides.jpg

こちらのミニカーはコーギーのヴィンテージで、やはりマイファーストコレクションの35年モノです(笑)。
この鮮やかなメタリックグリーンの塗装がなされたミニカーは入手した1970年当時から特にお気に入りで
大切に扱っていたため、今でも少しエッジにハゲが見られる程度のグッドコンディションです。
フロントのリトラクタブルライトは開閉し、ライトにはフロントもリアも、
クリスタルカットされたカラープラスチックがはめ込まれているので美しく輝きます。


bettaiyaura.jpg

またこの時期のコーギーだけに見られる、ジャッキアップ機能が付いているのも特徴で、
4輪のジャッキ部分を動かし、タイヤとホイールの取り外しができるようになっています。
この超お気に入り品をリペイントすることなんか出来る訳ないので、色はこのままで御勘弁ください。
またこれ、たぶん、ルーフトップが外れるはずなんですが、劣化による破損が怖くて試せませんので、
そちらも御容赦願います。m(_ _)m

しかし、このミニカー、日系人がデザインしたものをアメリカで生産し、
そして今度はそれをイギリスでミニカー化したモノを、最終的には日本に輸入している訳ですから、
1970年の時点ですでに、真のワールドワイドが達成されていたことになりますね(笑)。

白の替わりのグリーンメッキという、ちょっとハッカが効いたこのガムも(笑)、
かなり食べ応えがありました。
さて次回は、いよいよこのシリーズの最終回なので、どうかお楽しみに!



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5個目は朱色のヒョウ?
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今日のガムは朱色で、ジャガーEタイプのロードスターです。
映画では朱色のオープンですが、このミニカーは以前ハービーのソーンダイクスペシャルの際、
比較のためにチラっとお見せしたコーギーのヴィンテージ品です。
クローズドタイプだし、35年以上前の「初めてのミニカーたち」の一台なんで、
チップが多く見受けられますが、レストアが必要なほどボロボロでもないし、
これをリペ&改造するのはさすがに忍びないので、どうかこのままで御勘弁下さい。m(_ _)m
左のフェンダーミラーが無くなってたのだけは、放置できなったので補修してあります。

jaguer3sides.jpg

3面図はこちらで、さすがにコーギーの黄金期にふさわしい名作ミニカーだと思います。
ギミックの詳細は、こちら でどうぞ!


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この映画でのジャガーは、クジ運が悪く最後尾からのスタートとなったうえに、
エンジンがなかなか掛からないままずっと放置されてしまう可愛そうな車です。
疾走する場面は無いし、一番はっきり映るのがこのシーンなんで形式等は私には全く不明です。


coveropen.jpg

上の写真のように画面の背景でフロントカバーを開けてるシーンはあるんだけど、
惜しいかな角度的にそのカバーで隠れてしまってエンジンは見えませんでした。
Eタイプは6気筒から始まり、最後はV12エンジンを積むようになったので、
見えれば判断の手がかりになったんですが…。


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ジャガーEタイプと言えば1960年代には大活躍した名車中の名車です。
ジャガーの誇る、265 馬力を発生する強力なXKエンジンに、
航空機設計を手がけてきた空力の専門家マルコム・セイヤーが設計した
流線型のボディをまとったその姿は、ほれぼれするほど美しいと同時に、
ノーマルの状態で時速240kmに達するという素晴らしい性能を誇りました。

その名車中の名車がどうしてこんな悲惨なことになったかというと、
実は制作者たちは、最初はジャガーに女性ドライバーを乗せるつもりだったのが、
どちらかといえばお色気担当の添え物であるその役割に、自社の車を使って欲しくない
ジャガー広報スタッフの反対を受けて、その役目はポルシェに変更になったんだそうです。

ジャガー側の干渉はそれだけでなく、ついには公道で暴走することにさえ難色を示したため、
とうとう「いつまでたってもエンジンがかからない」というギャグ要員になってしまったのでした。
イメージを大切にしようとしたジャガー広報部員の気持ちは解らないでもないですが、
そのあげくこうなってしまっては、「オーバーヒートに弱くてすぐに止まってしまう」という、
ジャガーに付き物の俗説を後押しするようなもので、全く余計なことをしたものです。
その広報社員、映画の完成後はかなり社内からの突き上げを喰ったんじゃないでしょうか?(笑)


と、この映画でのジャガーとポルシェに関しての因縁話を書いたところで、
またアメリカでのメインビジュアルを御覧下さい。
gumball_rallyearth.jpg

今度は背景に地球が描いてあるバージョン違いのイラストですが、
こういうイメージイラストは、映画製作のかなり早い時点で作られます。
酷い場合にはまだ何も決まってないウチに、プロデューサーが資金調達のために
デッチ上げることだってありますが、このイラストの場合は、主要キャストの顔は似てるので、
配役は決まってから描かれたようですね。でも衣装は全然違うから、
キャラクターのイメージや衣装が固まるよりは前でしょう(笑)。

前から3番目の女性が運転してるオレンジの車をじっくりと観察してみると、
その細長いボディがジャガーEタイプみたいに見えなくもないですよね? 
ということはやはりこの時点では、ジャガーに女を乗せて、
「女豹」にするつもりだったんじゃないでしょうか?
メスガエルじゃしまらないけど女豹ならカッコイイし(爆)。
(ジャガーと豹って、本当は違う動物なんですが、面倒なんでここでは混同しておきます)
でもよくよく見るとポルシェのカブリオレの後ろ側のガラスも見えるから、
どこかで修正が入ったのかなぁ……。

それからこのサイズで見ると、こっちでもロールスが混じってるのが解りますね。
ということは最初はロールスもレースに参加させるつもりだったんでしょうか?
それから、カワサキのバイクが2台描かれています(笑)。
カマロの得意技である増殖はカワサキが元祖だった訳ですが、
これはイラストレーターが無知なのか、日本メーカーの進出を茶化すつもりだったのか、
判断が分かれるところ…。事実、映画の最後に日本人を茶化すような描写も見られるし(笑)。


とまぁ、この辺で、朱色のガムも食べ終えるときが来たようです。
次回はまた新しいガムの味を楽しんでいただきましょう…。


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4個目は黒いヒ・ミ・ツ(w
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今日、味わっていただくガムは、官能の香りが妖しく誘う、漆黒のポルシェ911です。


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ポルシェ911はフォルクスワーゲンの設計者で、ポルシェの創設者でもある
フェルディナンド・ポルシェ博士(写真左)が設計した戦後すぐの名スポーツカー、
ポルシェ356の後継車種です。911の開発の直接の指揮を執ったのは、
同名の息子(写真右・通称フェリー)ですが、基本的なスタイルは
356をそのまま継承しているので、まさに親子合作と呼んでいいでしょう。
最初は開発コード901として制作・発表されましたが、プジョーが3桁数字の
真ん中に0の入った商標を全て登録していたため911に改めることになりました。
水平対向6気筒2リッターエンジンを搭載しRR駆動方式を取る1963年デビューのこの車は、
現代に至るまで無数の改良が続けられ、もはや最初とは全く別の車になっていますが、
911という通称だけは現役の、ポルシェを代表する名車です。

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この映画に登場する漆黒のポルシェ911はカブリオレタイプで、930ターボ以前の
ナロータイプなのに930用に似た幅太のリアウイングを付けている変わった車です。

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上のような大型ウイングはターボモデルにしか標準装備していないはずだから、
ナローではあるけれどもターボ付きの車なのかも知れません。
この映画が撮影されたのは1975年前後だろうから、すでに930は存在しているため、
普通の911にウイングだけ取り付けたカスタムなのかも知れませんが(笑)。
この車、劇中車専門の海外サイトでは911Sと分類されているようですが、
私にはそこまでの見分けは付かないので、判別法がお解りの方レクチャー下さい(笑)。



porshe3sides.jpg

今回お見せするミニカーは、カスタム等を除く市販のナローポルシェでは最強の911カレラです。
後の930ターボと比べると控えめなオーバーフェンダーやバンパーと、
小降りの丸いウイングがこのタイプの特徴で、純粋のナロータイプでは
ちょっと古くさいし、かと言って930以降はヤリ過ぎと思う層の強い支持を集めています。
どうもカスタム臭い映画と同じ仕様のミニカーは見つからなかったので、
手持ちのコレで代用しました。カブリオレでないのもそのせいです(笑)。


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これは35年程前に買った家庭用スロットレーシングゲーム「ヨネザワのビッグレーシング」用の
車を黒く塗ったモノで、材質はプラスチックです。全長9.6cmなんで標準スケール相当でしょう。
この「ビッグレーシング」は発売元が変わったものの現在でも手にはいるので、
遊んだことのある人は多いんじゃないでしょうか?
コースは基本的に同じだと思いますが、車は時代の流行によっていろいろ替わり、
私が初めて買った頃にはチャパラルとかこのポルシェカレラ、それからベンツC111等があって、
その後のスーパーカーブーム時に、カウンタック、BB、ボーラ、ロータス、ストラトス等々、
それこそ『サーキットの狼』に出てくるような名車の数々が出されてましたね。
上の写真はロータス・ヨーロッパ(赤)、ポルシェ935(白)が付いたその頃のセットだと思います。
どうも『サーキットの狼』仕様のセットもあったようですが、私は詳細は知りません。


911original.jpg

元々は百恵ちゃんの歌のような「真っ赤なポルシュ」に、その時代の事だから、
けっこういい加減なレース風ステッカーを貼った車でしたが、
30年の経年変化でタイヤが変形し、もう走ることはできなくなっている個体なんで、
こうやって再就職させる方がこのミニカーにとっても幸せだと思います(笑)。
オリジナルの状態の時はあまりいいデキとは思ってませんでしたが、
こうやって黒く引き締めて見ると、けっこうナローのカレラタイプのポルシェらしさが出ている
悪くないミニカーだと思います。


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映画でのこの車のドライバーは見るからにハイソな階級の有閑マダム。
金髪とブルネットの二人組で、金髪はクールで知的な感じですが、メインドライバーである
ブルネットの方は、スタート直前にもお化粧に余念がないまだまだ色気が抜けない女性です。


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途中で併走してきた車の若い男を気に入って「追いつけたら、抱かれてあげるわ」と挑発し、
すぐにスピードを上げて逃げ出すんですが、ギアが入らなくなりストップし、
簡単に追いつかれてしまうというマヌケもといカワイイところを見せたりします。
その後彼女がいったいどうなったのかは、どうか御自身の目でお確かめ下さい(笑)。

さて黒衣婦人の香りと味をいつまでも楽しんでいたいのはヤマヤマですが、
そこに深入りするとブログの趣旨から逸れてしまうので今回はこの辺で!(笑)






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3個目は黄色いサメ
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さて、『激走!5000キロ』からの3個目は黄色いガムで、弾けるレモンの香り、
ジャナクテ、レモン色のカマロです(笑)。
この車は予定してなかったんですが、手頃なミニカーがみつかったので取り上げることにしました。
シボレー・カマロは直列6気筒またはV型8気筒のエンジンをフロントに積むFR車で、
排気量は最大で7リットルに達するという、いかにもアメ車らしい巨大な車です。
映画に登場するのは'70年の2月に登場した2代目で、日本では「サメカマ」という愛称で呼ばれ、
当時の自動車雑誌からデザイナーズカーと称された美しい車ですが、
トップグレードのZ28に搭載された350cu.in.は360馬力を発揮する強力さも併せ持っていました。

シボレーはGM(ゼネラル・モーターズ)の持つブランドの一つですが、
英語圏の人には「シボレー」が発音しにくいので、「シェビー」と呼ばれることが多いようです。
アメリカのブランドなのになぜそんなことになったかというと、
この名前は設立者のルイ・シボレーというフランス人に由来するからです。


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このいかにもガンコそうな風貌を持つルイは、GMの創設者ウィリアム・デュラントに才能を認められ、
ビュイックのエンジニア&テストドライバーとして働いていたんですが、
GM社内の権力抗争に敗れたデュラントに誘われ共に会社を辞め、
共同で自らの名前を冠した「シボレー」を創立したのです。
しかしその風貌のとおり(笑)、生粋のレーサー&エンジニアだったルイは、
量産車の開発を目指したデュラントと対立しシボレーを去り、以降は不遇な一生を送ります。
一方、シボレーに残ったデュラントはそのフォードに対抗した量産車路線が成功し、
儲けた金でGMの株を買収しカムバックを果たし、以降シボレーはGMの1ブランドとなりました。
リアルな人生では明暗を分けた二人ですが、シボレーのブランドはルイの最初の意図に沿う形で、
このカマロやコルベット等の高性能車も作るブランドとして継続しているので、
ルイも草葉の陰で喜んでいるかも知れません…。



camaro3sides.jpg

お見せしているミニカーはホットウィールの現行品です。と言ってもノーマルなラインではなく、
「Gマシーンズ」というホットウィールにしては大型の1/50スケールのシリーズです。


kamaronormal.jpg

市販の状態だとこういう塗装になり、さすがに横の赤いストライプがウザかったので、
それをレモン色にリペした訳ですが、標準スケールよりはやや小さめのこのミニカー、なにせ元が
デカイアメ車でそれでも全長9.6cmになり、他の標準スケール車と並べても遜色ありません(笑)。
最近のホットウィールは他にもこの縮尺で出しているので、以前は冷たかった国際標準スケールに
それなりに理解を示してきたんでしょうか? 標準スケール派の私としてはこの傾向は大歓迎です。
こういう現行品が出ていることを知った私は、なるべく多いラインナップが揃うのはどこか検索して、
「池袋のトイざラスに2005年10月にホットウィールのコンセプトショップがオープンした」という
ホビダスの記事
を見つけたので行ってみたら、 確かにホットウィール売場は充実してたけど、
「歴代モデルの展示等が行われているコンセプトショップ」自体は消滅してました。
まぁそれでもナントカ目当てのカマロは買えたのは不幸中の幸いでしたが、
日本の拠点のはずのアンテナショップが、まだ2年も経たずに縮小されてるのにはビックリです。

やっぱ今は、ミニカーってコンビニで買うものになっちゃってるんですかねぇ……。
西友ではホットウィールのノーマルは1台199円で売ってるし、いかなザラスとは言え、
オモチャ専門の物販というのはかなり難しくなってきているのかもしれません…。


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余談はさておき、映画の話に戻ると、テンガロンハットを被った、いかにも田舎者もとい
テキサンな男が運転するこのカマロ、前日のレセプションでは、スタートの順番を決めるクジ引きで
トップを引き当て「もう優勝も同然」と喜んでましたが、このレースは全車一斉出車ではなく、
時間を決め順番にスタートするので、後が不利でもないことは解かってなかった様子です(笑)。


menberhyou.jpg

ちなみにこのレースに何台参加してるかですが、クジ引きの際に黒板に書かれる一覧表では
(1)カマロ(2)ポルシェ(3)フェラーリ(4)コブラ(5)メルセデス(6)ダッジ(7)コルベット(8)カワサキ
の8台が読みとれます。しかしスタートをよく見ていると、その他にシボレーのミニトラックとジャガーが
確認できるので、総勢では10台になるのではないかと思います。


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さて、そのよく解ってないカマロですが、やはりよほどうれしかったのか、猛スタートを決めます。
でも勢い余ってすぐに警官にストップされているのが、その後のポルシェを追う映像から解るし(笑)、
他にもレース中の無駄な走りが多く、巻き込まれた渋滞のイライラから片輪走行をしたあげく横転し、
リタイヤしてしまいます。やはりレモン色は弾ける運命なんでしょうか?(爆笑)。


弾けると言えば、またこの画像を見て下さい。
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このコラージュがテキトーに作られていることは検証済みですが、今度は黄色いカマロに御注目!
まず下の車が並んでいる部分では4番目に付け色も濃い黄色と、実車とのギャップはありません。
ここまでは良かったんですが、次に上の方のクラッシュ画面を見てもらうとどこかヘンです。
そう、左の方で爆発を背後にジャンプを決めているのもカマロなんですよ!(笑)
つまり同じ車が2台ある訳なんですが、下の並び部分は別の見せ場だから、
別にダブっていても不自然ではないと言い張ることもできそうです。

しかし、そのジャンプするカマロの右で片輪走行している車、これもまた何とカマロなんですね!
つまりこの図版では主役を差し置いて、カマロが3台にも増殖しちゃってる訳で、
このコラを作った人が車のことを何も知らないことがこの部分からも解っちゃいます(苦笑)。


さてさて、こうしてまたしても、日本版メイン図版の謎を解き明かしたところで、
黄色いガムもそろそろ美味しくなくなってきたようです。
それでは次回は、黒い衣装の御婦人方の妖しい秘密のお話をすることにいたしましょう…。




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2個目は赤い跳ね馬
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今日の御題は『激走!5000キロ』からの2個目の赤いガム、フェラーリ・デイトナです。
この車の正式名称は365GTB/4ですが、デビュー直前の1967年デイトナ24時間耐久レースで、
フェラーリの330P4が1位から3位まで独占したことを記念して「デイトナ」の愛称がつけられました。
巨大なV12エンジンをフロントに積むフェラーリにしてはヘッドヘヴィな印象のマシンですが、
北米市場を意識して開発されたというからそれも納得で、ヘッドライトも最初は固定式でしたが、
1970年の北米向けモデルからリトラクタブルに変更し、全てその仕様で統一したところからも、
いかに当時のフェラーリが北米市場を重要視していたかがうかがえます。

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普段は一般車製造をあくまでレース資金を確保するための手段と割り切り、
顧客を内心はバカにしていたという話しさえ伝わっていたエンツィオ・フェラーリですが、
いよいよ会社の経営が巧くいかなくなって、市場規模が大きい北米を
無視できなくなったというところでしょうか?
事実、このデイトナを最後としてフェラーリはフィアットの傘下に入り、
次の車からはフィアットの工場で生産されるようになったため
「このデイトナこそが最後のフェラーリだ」と言い切るシビアなフェラリスタもいるようです。

この最後の純粋フェラーリである365GTB/4、仕様によりスペックには差がありますが、
最強の4.4Lモデルは352馬力という当時の市販車では驚異的な性能を誇りました。


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映画でこの車を駆るのはラウル・ジュリア扮するプロレーサーのフランコで、
女となると目のない典型的なイタリア野郎です。女とよろしくヤル時は
3人編成の楽団を引き連れて、窓辺ならぬドアの前で音楽を奏でることも忘れない、
イタリアのプレイボーイのオペラ時代からの伝統をちゃんと踏まえた「由緒正しき」男ですが、
演奏させる曲はセレナーデならぬ「サンタルチア」で自分も歌っちゃうズレた所もあります(笑)。
レース前のレセプションでは、侮辱されたと相手にピストルを突きつけ、
回りをハラハラさせるという血の気の多さを見せたし、
ゴール目前でパツキン姉ちゃんの巨乳に目がくらみ車を止めるという
極めて男マエな行動にも走ったので、跳ね馬ってよりはタネ馬なのかも知れません(笑)。


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青いコブラと赤いデイトナが並んで疾走するシーンはこの映画の白眉ですが、
コブラとフェラーリとの間には、デイトナというあだ名にもまつわるレース史上の因縁あります。
空力的に劣る車高が高いオープンのコブラをより速くするために、
コルベットの開発者の一人ピート・ブロックが手がけたボディを装備したマシンが6台だけ造られ、
64年のデイトナレースがデビューだったので、コブラ・デイトナクーペと呼ばれました。
この車に65年のワールドタイトルを奪われたエンツィオは相当悔しかったのか、冒頭に書いたように
67年のデイトナレースでのフェラーリの完勝を祝って、365GTB/4を「デイトナ」と名付けたんですね。
普通ならたった3年前のライバル車と同じ名前を付けるはずないのに、
敢えてそうしたってことは、これはエンツィオの勝利宣言でしょうね。
昔の日本での「道場の看板は頂いた」みたいな(笑)。

つまりこの2台は宿命のライバルという訳で、エンスーならこの選択にニンマリさせられるはずです。
(ホントはデイトナクーペにしたかったのかもしれないけど、 あれは6台しか無いし、
 公道も走れないので、せめて市販車最強の427を持ってきたんでしょう)

しかもその2台がどちらもレプリカなんかじゃないホンモノであるところもポイント高いです。
この映画の制作兼監督を勤めるチャック・ベイルは、もともとカースタント畑の人物だけに
お金のかけ方をちゃんと解っているんですね。外側だけ似せたレプリカを平気で使った
マイアミあたりの探偵モノとは志からして違います(笑)。
コンクリ張りのLAリバーでの2台のデッドヒートでは、川底にたまった泥のため
2台とも盛大にスピンしていますが、コブラの方には撮影後にけっこうなダメージが残ったそうです。
どっちもオープンカーだし、メカや室内の隅々に汚泥が入り込んだらシャレにならないのに、
それでも敢えてやる、そのカースタント魂に脱帽です。


daitona3sides.jpg

今回お見せしているミニカーはフランス製のソリドの、1/43・標準スケールのモノです。
全長約10cmで、ヘッドライトが透明で見えているので前期型になります。
このミニカーはこの特集のためにヤフオクで落としたモノで、
ミント品を何と300円という超安値でGETできました。
映画で使われたのはリトラクタブルになった後期型ですが、こっちの方が車として好きだし、
また映画ではスパイダー仕様ですが、そのタイプのミニカーは非常にレアなので、
どちらも見逃して下さい。m(_ _)m


さて、前回の最後に残しておいた車の色の問題ですが、
このデイトナも宣伝素材では青にされています。コブラの赤はともかくも、
フェラーリの青というのはあまり見かけない色味。
フェラーリは、その本拠地にちなんで黄色をオフィシャルカラーにしており、
後に赤も加えたため、黄色と赤はデリバリーカラーで用意されているんですが、
それ以外の色にするには特注もしくは、後から外部で全塗装し直しになっちゃいますからね…。



nitibeihikaku.jpg

さあここで、その謎を解く2枚の図版を御覧下さい。
左は、たぶん日本の劇場用パンフと思いますが、チラシと同じ図版で、
色合いからしても人工着色されたものでしょう。
1976年当時はまだまだカラー印刷は貴重で、雑誌もモノクロページが多かったため、
宣伝素材もモノクロ中心の時代でした。日本でのメインビジュアルに使われているこの図版は、
実はアメリカでは使われていません。
右のコミカルなイラストが本国でのメインビジュアルで、御覧の通り、
ここにその謎の色味が使われているのです。
赤いコブラにピンク(!)のフェラーリ、それから3台目のオレンジの車は、
車種はよく解らないけど女性がドライバーなんでポルシェのつもりなんでしょう。
このイラスト、全体がポップな色調なんで、車の色も向こうのイラストレーターが
勝手に決めちゃったんでしょうね(苦笑)。

それで日本でポスターを作る際、封切り映画の段取り的には、
まだフィルムが届かない時点で作る場合も多いので、おそらく唯一のカラー素材であっただろう
このポスターを参考にしつつ、車の知識があまり無いので、コラージュする際に間違って
イラストとは違う順番で並べてしまったあげく、印象的な先頭から2台は、
赤、ピンクとイラスト通りに色づけし、以降は適当に塗っちゃったんでしょう(笑)。
ね、よく見ると、コラ写真の方は2台目はピンクのベンツになってるでしょ?
銀とピンクじゃ天と地ほど印象が違うつうの!(爆)
でもこのコラ写真、4台目以降のカマロ、ロールス、ポルシェ、
それからその後のコルベットはなぜか色が合ってるんですよね~。
でもレースに不参加のロールスを混ぜているあたり、やはり本編が届く前の仕事だろうから、
いち早くバラバラのカラースチルだけは届いていたのかもしれませんね。


まだ若干の謎も残しつつ、赤いガムもそろそろ味が無くなってきたようです。
この日本でのメインビジュアルにはまだまだツッコミどころもありますので、
それはまた次回の黄色いガムで味わっていただきましょう!


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ビンに詰まった色とりどりのガムたち… 1個目は青い蛇
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今日の御題は映画『激走!5000キロ』で、スーパーカーブーム初期の1976年に公開され、
今でこそ「スーパーカー映画」と認識されているかも知れませんが、当時は違いました。
と言うのも、この映画に出てくる車たちの主だったところはいずれも高性能であることに
間違いありませんが、スーパーカーには分類されていない車だったからです。
シュルビー・コブラやカマロはアメ車なので失格、ジャガーEタイプやメルセデス・ベンツ300SLは
古すぎてダメ、フェラーリ・デイトナ、ポルシェ911、シボレー・コルベット・スティングレイは
なんとかスーパーカーの範疇に入りますが、人気があるのはポルシェのみというのが
当時の一般的なスーパーカー小僧の認識でしょう。
やはり人気はカウンタック、ミウラ、イオタ、BB、930ターボ、ボーラ、パンテーラあたりの
『サーキットの狼』に出てくる車たちであり、この映画の車たちはちょっとシブかったのです(笑)。



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上がこの映画のチラシですが、当時、私はこのチラシを手に入れて公開を知り、
見に行こうかどうか迷ったんですが、車のメンツが今イチだったので結局行きませんでした…。
まだ中坊だったんで、映画を見に行くには原則として親同伴でないとダメで、
その禁を破る危ない橋を渡る程には見たくなかったんですね(笑)。
改めてチラシの煽り文句を見ても「スーパーカー」という言葉は使われておらず、
この映画の公開がスーパーカーブームとは無関係だったことが解ります。


当時はスーパーカーかスーパーカーでないかの境界線って、ホント厳格に引かれてましたよね。
「スーパーカー」という概念が捏造されたものであったからこそなおさら、
本当は存在しない境界線を厳しく設定していたのかも知れません(笑)。
中坊だった私から「非スーパーカー映画」の烙印を押されたこの映画ですが、
その後TV放映で鑑賞した結果、今ならばもう大喜びで「スーパーカー映画」と認定し、
その上に「最高の」と付けることすらやぶさかではありません。
車たち以外には大したスターも出さず、主要な車にはちゃんと見せ場を作っているこの映画は、
たぶんこの成功をにらんで作られた豪華絢爛な『キャノンボール』シリーズより
よっぽど正しい「スーパーカー映画」だと思います。
日本でも1977年になって本家本元の『サーキットの狼』の実写版映画が作られましたが、
あいにく受験で見に行けなかったし、その後も機会が無くて直接比較できないのが残念です…。


さてこの『激走!5000キロ』に登場する数々の車のうち、当ブログでは
シェルビー・コブラ、フェラーリ・デイトナ、ポルシェ911、ジャガーEタイプ、
コルベット・スティングレイ、ベンツ300SLを取り上げる予定ですが、
まず今日は主役のシェルビー・コブラから。


shelby.jpg

コブラはアストンマーチンのワークスドライバーとしてルマンを制覇する等、
レースで活躍するも心臓の病でリタイヤしたキャロル・シェルビーが
「アメリカ製の車でルマンを征する」という目標を掲げ1961年に開発した車です。
しかし実行の段階で当時のアメリカ製シャーシの未成熟ぶりを思い知らされ、
夢の実現が難しいと判断した結果、イギリス・AC製シャーシのフロントに
フォードの大排気量V8エンジンを搭載し後輪駆動する、という構成になりました。
この車は名前通りのコブラがカマ首をもたげたようなマスクと丸っこいボディラインが特徴的で、
ロードゴーイングカーとして市販もされましたが、性能的には完全にレーシングカーで、
特に7リッターエンジン搭載の427モデルは標準仕様でゼロヨン12.2秒の圧倒的加速を誇りました。
レースでも活躍した圧倒的なパワーは高い人気を集め、オリジナル車の生産中止後も
他社によるレプリカや、ついにはシェルビー自らが再生産したモデルまで登場し、
最近でもコブラ・コンセプトとして、そのエッセンスを生かしたプロトタイプ車が開発された程です。

私はこの車に乗ったことはありませんが、ある撮影でお邪魔したアメリカンカフェの
看板としてディスプレイされているのを見たことがあります。
さすがにレプリカのエンジンレスモデルだったと思いますが、それでもド迫力でした。



cobra3sides.jpg

お見せしているミニカーはイタリア製のBOXというメーカーのモノ。
今から20年ほど前にミニカー屋巡りをしていて見つけました。
タルガフローリオ64年モデルということなので、この赤い横のラインと146というゼッケンは
そのレース時の仕様なんでしょう。1/43スケールで全長約9cmです。


cobra.jpg

映画に登場するのはその最強の427モデル。このミニカーよりはもう少し濃いブルーで、
ラインもゼッケンも無いノーマルな外見なんですが、
このミニカーはミントなコンディションで、その仕様にリペすることはさすがにはばかられたので、
ノーマルなこのままの状態で御勘弁下さい(笑)。


banon.jpg

映画でこの車を運転するのは菓子メーカー社長バノンで、退屈な日々の憂さ晴らしに
東はニューヨークから西はロサンゼルスまでの5000キロの、大陸横断レースを開催する訳です。
出てくる車たちとドライバーが、バリバリの走り屋ってよりは熟年のお遊び的な感じがするのは
そのためでしょうね。実際にこの種のレースはアメリカで行われてるそうですが、
事故もガンガン起こるもっとカゲキなものになってきているようです…。


映画のコブラの写真で、上のチラシの図版と実際の劇中車では
色が全く違うことにお気づきと思いますが、
残念なことに、一個目のガムはそろそろ味が無くなってきたようなので、
それはまた次回、改めて味わってもらうことにイタしましょう…。


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ヤフオク画像によりますとぉ~
ironsidemain.jpg

♪チャッ チャラッ チャ チャッ チャ~♪
というセンセーショナルなファンファーレと共に、エログロナンセンスなニュースの数々を
ひたすらオモシロオカシく伝えまくった伝説の番組『ウィークエンダー』から
早、ウン十年。司会の加藤義郎さんも今や亡く、チンチクリンのブスレポーターだった
泉ピン子が大女優として君臨する今日この頃ですが、
今日の御題はその『ウイークエンダー』ではなくて『鬼警部アイアンサイド』です(笑)。

長いマクラのわりに何の関係があるんだとお怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが、
最初のファンファーレ、実はあれこそ『鬼警部アイアンサイド』のテーマ曲の一部なんですね。


quincy.jpg

「愛のコリーダ」の大ヒットでも知られるディスコやソウルミュージックの巨匠
クインシー・ジョーンズ作曲のこの曲は、『鬼警部アイアンサイド』という番組の印象が薄れ、
再放送も難しくなった今の日本のテレビ界では、ひょっとしたら、
「ウイークエンダーのファンファーレ」という印象の方が強くなってるかも知れません。


weekender.jpg

もっともその『ウイークエンダー』も、ナマだったし、ワースト番組常連で再放送はまず不可能で、
つまりこの曲は使われた二番組共に再放送困難という不幸な名曲になっているのです。
まぁでも、最近になって映画『キル・ビル』でも使用されたそうなんで、
今後は『キル・ビル』のファンファーレとして記憶されるのかも知れませんね(笑)。



Ironsidepeople.jpg

エログロ番組だった『ウイークエンダー』と違って、日本では、1969年から1975年まで
TBS系で放送された『鬼警部アイアンサイド』の方は、骨太の社会派刑事ドラマでした。
じゃあなぜこちらの再放送が困難かと言うと、上の写真でお解りのように、
主人公のアイアンサイドが悪人に狙撃され半身不随となり、
車椅子に乗った姿で登場するからなんです。

もちろんこの番組には障害者に対する差別意識なんかカケラも無く、
むしろ悪に屈せずハンディキャップにもめげずに、悪を追いつめるアイアンサイドと
その協力者たちの人間味あふれる姿を描いているのですが、
日本という国には、傷害のある人々の姿を積極的に人前に晒すべきではない
という風潮があるため、今後の地上波での再放送は難しいでしょう…。
平成に入ってからその圧力は強まる一方で、今の仮面ライダーが改造人間でなくなったのも、
理由の根っこは同じところにあるらしいという話も聞いたことがあります…。


ironside3sides.jpg

さて、このミニカーですが、コーギージュニアで全長6.6cmのトミカサイズです。
1969年頃に出た商品のようで、存在だけは昔から知っていたんですが、
実物は見たことがありませんでした。

というのも、このミニカーには大変凝ったギミックが用意されているんですが、
真面目に番組の設定に沿って作った結果、良くも悪しくも強烈な印象を持ってしまったのです。

いろいろ説明するより、実際に見てもらった方が早いので、
そのギミックの動きをgifアニメで再現してみましょう。
ironside.gif


もちろん、自動でこう動く訳ではなく、ドアの開閉は完全手動で、
車椅子がせり出してくるのは、側面にある黄色いレバーを操作することで動き、
最後のリストの上下動もまた完全手動です。

それにしても大変凝りまくったギミックで、フィギュアなんて後の黒人で
たったの16mmしかないのに、この細かい造形と塗りです。

これを当時与えられた子供がいたとしたら、どんな反応をしたことでしょうか?
さすがにこれを使って、子供が好きなミニカーをガチャガチャぶつける遊びをやることは、
はばかられたと思うんですよ。
だから、売れ行きもそれほどではなかったのか、今日見つけることは難しい一台です。
特に日本では、正規輸入はされたんでしょうかね~?
この通りのルース品ですが、手に入れるどころか実物を見るのも私は今回が初めてです。

ヤフオクで落としたんですが、「コーギーの古いミニカーセット」という感じで出品され、
何台かまとめたそれぞれの説明は無く、程度も良くなかったので、
1000円スタートで他に入札者もなくそのまま落札できました。

yafugazou.jpg

ヤフオク画像の左の写真でもはっきり解るこの車の特異な形(ワーゲンの改造という説アリ)を
憶えていて、なおかつ右の暗い裏板の写真から、見えにくい車名や後部扉が無事らしいことを、
それこそ親に隠れて『ウイークエンダー』の再現フィルムを見ていた時のように、
必死になって読みとった眼力の勝利ということにしておいて下さい(笑)。
(ホカニ コンナノ ダレモ ホシガラナイ ノカモ シレナイケド…)

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