 今日の御題は『新世紀エヴァンゲリオン』ですが、1995年10月~1996年3月にかけて テレビ東京系で放映された全26話のTVシリーズには、なぜかエンディングに アメリカのスタンダードである「Fly Me To The Moon」が流れます。
 水面に映る満月の横に逆さまのレイのシルエットがクルクル回る不思議な映像をバックに歌われる 「私を月に連れてって、星の間で遊ばせてよ」と恋人にねだるこのラブソングは 決してSF的な歌ではなく、「別の言葉で言えば、キスしてダーリン、アイラブユー」と 締めくくられることから解るように、恋してポワワ~~ンの状態を歌ったもので、 そのポワワ~~ンさを良く現した作品が『ハートキャッチプリキュア』ジャナクテ、 竹宮恵子の『私を月まで連れてって!』ですね!ヽ(´ー`)ノ
(小学館フラワーコミックス版1巻表紙) こちらの物語の主人公ダンとニナは17才のトシの差カップルで、 このくらいの差は大人同士なら無問題だけど、ニナはまだ9才でロリもいいところです。 そのため普段のケイコタンちっくに濃厚に迫るとナントカ条例で発禁をくらってしまうので(笑)、 二人の恋愛は「キスしてダーリン」止まりで、だから「私を月まで連れてって」なんでしょうw 何で最初から「キスして」って言わないのかって疑問に思ったアナタ、 昔の一般の女性はそんなこともなかなか言えないほど奥ゆかしかったんですよぉ…。 決して「私と一つになろうか?」なんて、はしたないことは言わないし、 そんな言葉を口にする女はこの歌を歌う資格はありません。
じゃ『エヴァ』でこの歌を使ったからには『エヴァ』もそんなセカイかと言うと、違いますよね。 だからなぜエンディングがこの歌なのかは諸説あるようですが、私が一番納得できたのは、 「庵野監督が『ザ・ムーン』というマンガが好きで『エヴァ』の世界観の下敷きにしているから」 という説です。
(朝日ソノラマサンコミックス版6巻表紙) 『ザ・ムーン』というのはジョージ秋山により1972~3年に連載された作品で、 「悪がはびこる世界への怒りから、力こそが正義だと考えたある大富豪が作り上げたロボット、 ザ・ムーンを託された純粋な心を持つ9人の少年少女が、心と力を合わせ様々な敵と戦うが、 激化する戦いの中でついには破滅への道をたどってしまう」というストーリーです。 エヴァも少年少女により操縦されるロボットで、いかにも破滅へと向かいそうな雰囲気だったので こういう説が唱えられたんでしょうが、真偽はともかく、なかなか説得力ありますよね。
その『エヴァ』の登場人物のうち、シンジたちの上官かつ保護者的存在の 葛城ミサトが乗っているのが青いアルピーヌです。
(参考写真) フジミからこういうプラモデルも出ているように彼女のクルマはA310V6改という設定ですが、 このクルマは2015年にはたぶん作られていないはずなので、中古車か、 あるいは電気自動車版もあるようなのでレプリカなんでしょうか? アルピーヌと言うと峰不二子の愛車として有名で、A110は旧シリーズ第1話等で 印象深いし、A310も確かPART3辺りで乗っていたはずですが、 ミサトのこの車種選択は不二子の影響があるのかどうかは微妙です。 ナイスバディの勝ち気なネーチャンってくらいしか共通点ないと思うしなぁ……。
 今日取り上げたミニカーはソリドのA310です。ダイキャスト製の標準スケールで全長約9.8cm。 これは1980年代後半にスーパーカーのミニカーを集める一環で買ったモノで、 全くの偶然で色がメタリックブルーだったので、今回ミサトの車として採用してみますた(笑)。
 古き良きミニカーなんで、左右のドアとリアもオープンするギミック付きで、 フロントにはちゃんとA310の特徴である多数のライトもクリアパーツの中に仕込んであります。
実を言うと世代的にエヴァは苦手なもんで、旧シリーズを一通り見てそれっきりで、 一番印象に残ったのはエンドタイトルでした。しかもこの歌はスタンダード名曲として 昔から親しんでいたので、何でここに使われてるんだろうと不思議に思ったもんです。 だからこの色の偶然がないなら取り上げることもなかったろうし、 それゆえに中途半端に内容に踏み込むことは意識的に避けておきます(爆笑)。 でも私はやっぱ、『私を月まで連れてって!』の方が好きだなぁ!ヽ(´ー`)ノ
では最後に、そのポワワーンの雰囲気が一番出てると思う、 アストラッド・ジルベルト版で「Fly Me To The Moon」をお聴き下さい!
テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用
|