 昨年度、欠けていたピースが見つかったため、ようやく正規紹介することができた 『謎の円盤UFO』シリーズでしたが、もう一つ、やはり長年の懸念で、 しかもこちらは入手を半ば諦めていたメカがありました。 それはディンキーのシャドーモービルで、ミニカーに一番燃えた1980年代後半は 「戦車は対象外」だったので、大枚はたいて買う気にはならず、 いきつけのアイテムショップにルースが2500円で売ってたのにそれすらスルーし、 戦車も集めだした最近は、高騰で手が出なくなってたんです(つД`) タマにミニカーショップで見つけるとルースでも2万前後、箱付き美品だと3万以上、 中野のショーケースに出ていてもルースで8000円となるとオイソレと手が出せません。 ヤフオクにもよく出ますが、1万前後になることが多かったですね。 ところが震災後、コレクションを手放す人が増えたのか、程度の良くないモノが多いですが タマは多くなる反面、相場は下がり、5000円以下で落ちることもチラホラ出てきました。
このミニカー、やはり人気商品だったのかバリエーションがけっこう多く、 外装は、紙箱入りとバブルパックケース、そして前面中央が透明ウインドウの箱入りの3種はあり、 本体の違いは、キャタピラ、車輪、コックピットの色違いや、ボディも劇中に近い青い物まであるし、 さらには様々にカスタマイズされた個体も多数net上では見つかるので、もはや全貌解明は困難です。 広告で描かれている色と紙箱入りがグリーンなので、たぶんグリーンが初期型だとは思いますが…。

そんな中見つけたのが、ハゲチョロだらけ、シール破れ、キャタピラ無し、ミサイル紛失、 とおせじにもいいコンディションではないブツで、色もありふれたグリーンで 他に出物も有ることだし、純粋なミニカーコレクターならまずパスする個体です。 でも、窓は割れてないし、天井の回転ギミックは稼働する長所もあって、 何よりスタートが500円という、これまで見た中で最低の激安なのが(・∀・)イイ! 冗談半分、御挨拶入札したら、なんとそのまま落ちちゃいました! (゚ロ゚ノ)ノ!!
落札しちゃったからにはレストアしないといけません。塗装やシールは何とかなるとして 問題はキャタピラです。プラモデルの定例スケールなら流用可能でしょうが、ミニカーの、 それも戦車ですらない物だし、戦車だとしてもディンキーの戦車の予備キャタピラなんか 入手は不可能です(苦笑)。シャドーモービルをもう一台調達する手もあるけど、それだと、 この個体の存在価値無くなっちゃうし……。ということで困りました。経年劣化で自然に 切れたキャタピラをつなぐのはお手の物ですが、イチから作ったことはないしなぁ…。
そこで、ネットでゴムキャタピラを売ってないかと捜したら、あるにはあったんですが、 ホンモノの重機用のでした。へ~、ホンモノでもゴム使う場合もあるんだぁと、 『ほこ×たて』的豆知識は増えたもののツカエね~!ヽ(`Д´)ノ ヤフオクを捜すとゴムは皆無で、大型模型用のやたら高い金属製のはあったんですが、 キャタピラだけでウン千円では、たとえスケールが合っても買えマヘン(つД`) いろいろ検索した結果、ゴム製のキャタピラを自作してる方が何人かいらっしゃいまして、 基本的にはゴム板を切って加工するという作業で、キャタピラのパターンに凝れば凝る程、 いいものができあがるようです。型に流し込んで整形してるあのパターンを1コ1コ、 手で彫り込んでいく気の遠くなるような作業をしてる方もいて、それはマネできないけど、 一番簡単な方法ならなんとか自分にもできそうと目測付いたので材料を買ってきました。
 つまりはゴム板をキャタピラのサイズに切るんですが、まず、実際に使う長さの1.5倍程を 切り出し、使うサイズだけ切り取った残りを、幅1ミリ程の細かい短冊状に切っていって、 使う部分の上に一定の幅で縦に貼り付けていけばいい訳です。キャタピラのパターンは とても単純になりますが、昔のプラモやミニカーにこういうのは確かにあったし、 そもそもあまり見えないところなんで(゚ε゚)キニシナイ!! 張り合わせにゴム系接着剤を 使うからどうしてもはみ出すんですが、それも(゚ε゚)キニシナイ!! 高いゴム系ボンドなら 黒いのもあるけどお金がないから昔ながらのG17で、はみ出した部分が黄色いのも、 こっちは、さすがに気になるからあとから黒マジック塗ってゴマカシますた。(°∀° ) ちょうどキャタピラの継ぎ目になる個所は、他より幅の太い短冊を使い強度を稼いでます。 貼る際に目分量だとヘロヘロになる恐れ大だったため、ちゃんと計測してアタリを 書き込んでいくのが面倒くさかったので、実際に貼るのはさぞナンギかと思ったんですが、 案外、アッと言う間に終わってしまったのは意外でした。 そういえば私は過去に、ガレージキットの初代アンギラスの背中の棘を1本1本、 30cmサイズと15cmサイズの二回、貼っていったことがあったんで、 こういう感じの貼る作業には耐性付いてるのかも知れませんね!(°∀° )
 結局、本体価格500円+キャタピラ材料費160円の計たったの660円で我が物となった この全長約14.3cmのダイキャスト製、ディンキーシャドーモービル。 ハゲチョロケが残ってますが、戦車なんで多少ヤレが有った方がリアルだから(゚ε゚)キニシナイ!! 手に入れるまでずいぶんと長い時間かかりましたが、これでようやくUFO撃退の準備はできました! 32年遅れたけど、待ってろ、謎の円盤UFOめ!ヽ(`Д´)ノ
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