なんかまるで『セーラー服と機関銃』のロリコン向けパロディみたいなタイトルですが 何も今製作中のあの映画の続編がそういうタイトルになる訳じゃなく(笑)、 今日の御題は『ニキータ』です。
 リュック・ベッソン監督の出世作として知られるこの映画、どこの街にでもいるようなチンピラの仲間 (と言ってもオトコにくっ付いてるだけで、たぶん本人は凶悪犯じゃない)だった女が、 クスリ目当てにメンバーの一人の実家の薬屋に押し入るというケチな盗みに参加したところ、 思わぬ激しい反撃を受け、警官隊との銃撃戦で彼女以外は全員射殺という酷い結果となります。 さらに悪いことには、最初は無表情に現場にいただけの女も銃撃戦で気が昂ぶったのか、 目の前に転がってきた拳銃を手にして、目の前に来た警官を撃ち殺してしまったのです。 女は捕まった時「ニキータ」と名乗り、取調べ中に態度が悪かったので、他の仲間が殺った 2人分も足した「警官3人殺し」の罪で「最低30年の無期懲役」の裁決が下ります。 不服としたニキータは暴れますが、取り押さえられ薬物注射され、目が覚めた時、 「お前は自殺として葬られたが、国のための仕事の訓練をするチャンスをやる。断れば墓場行きだ」 と言われ、秘密諜報員として生まれ変わります。 時に激しく、時には精密な、そしてまた違う時には妖艶になる訓練を積んだニキータは、 「レストランで臨客を撃ち殺した後、現場から逃走する」という卒業試験的任務も上手くこなした後、 数々の現場を踏んでいくんですが、その訪れはいつも唐突で、ニキータは苦労を重ねます。
今回メインの銃は精神的に疲れたニキータが、仕事と関係ない場所で見つけた恋人と 触れ合って何とか安定を保ち、バカンスで出かけたベニスでイキナリ来た仕事用の得物です。 それも恋人と部屋でジャレ合い、これからヤルゾーって時に電話が入り、それが仕事の指令('A`) ニキータは指示に従い、バスルームにバラバラで隠されたステアーAUGを組み立て狙撃します。
 その時のニキータの格好がベッドイン寸前だったので、イチゴやサクランボがたくさんプリントされた ブラとパンティーだけのアラレも無い姿で、ニキータは半泣きで任務を果たすのでした。
しかしこのベニスのシーン、『死ぬのは奴らだ』みたいなモーターボートに乗って、 『ムーンレイカー』みたいなゴンドラの模型を弄んで、『ロシアより愛をこめて』みたいにキスしながら 後ろに倒れこむとは、リュック・ベッソンってばどこまで007マニアなんですかね~。 「組み立てた銃で狙撃」ってのも『ロシアより~』のシチュエーションだし。確か彼のプロ初仕事は 『ムーンレイカー』のスタッフだったはずだからある意味、身内贔屓ですなw
このステアーAUGですが、未来的なフォルムを持つ銃だけに空想世界にも度々登場し、
 『ダイハード』で実働部隊のリーダーで弟をマクレーンに殺され復讐に燃えるカールが持ってたり、
 『ゴルゴ13』「バイオニック・ソルジャー」では、ゲリラ戦の天才の男性の精子を IQ180の天才ランナーの母体に人工授精させ生まれた男子を 科学的トレーニングにより徹底的に肉体を鍛え、ドーピングでその神経系を 最大限に張り詰めさせたバイオニックソルジャーことライリーが使用し、 ゴルゴと連載史上に残る死闘を行っています。
今回お見せしているのは、日本では最初にこの銃をトイガン化したマルゼンのAUGです。 1990年のトイガンカタログ本で特集されてるので、その頃には大人気だったのは確かですが、 実銃より一回り小さかったことと、ガスボンベを後ろにつなぐ古いタイプだったせいで今は絶版。 でも、「小さい」件は実銃も最初期は小さかったので、たぶんそのデータを下に作ったんだろうし、 ガスボンベは当時はまだ電動ガンなんか無いし、連射が魅力のアサルトライフルを エアコキで一発一発スライドさせて撃つのも間抜けなので、現実的な処理だと言えます。
 そういうシロモノなので今日では不人気でオクに出ても2000円前後で落ちてます。 私がこのステアーAUGに注目したのも、ジャンクだけどいつも安値で落ちてる銃なのに やたらカッコ良いと思ったのが最初でした(笑)。でも銃自体の人気は高く、マルイの電動ガンや 他のメーカー品は2万程度まで逝くのにマルゼンのはいつも2千円代(爆)。 私の場合、撃てなくても構わないので安いのはむしろウェルカムです!\(^o^)/
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