キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
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FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
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お気楽ジェットジャガーに隠された悲しい過去について…
jjmain.jpg
今週は3巡目なのでロボットのターンですが、今日のお題は1973年公開の
『ゴジラ対メガロ』に登場のジェットジャガーです。

ジェットジャガーと言えば、この子門真人と女性コーラスによるイカシた歌が
まず頭に浮かびます。封切時は素直に感動し、この歌のフレーズを口ずさみながら
帰路に着きましたが、大人になって聞き返してみれば、かつて『怪獣VOW』でも
突っ込まれていたように、ハイテンション上がりまくりでシャウトする子門さんと、
たぶんやや引き気味で覚めたコーラスを付けるコーラス隊との温度差がクッキリ出て、
そこがまたこの上ない味わいになってる、いろんな意味での名曲ですよね。

東宝映画初の巨大人型ロボットであるジェットジャガー、私のこのロボットとの出会いは
1972年の冬、恒例の「東宝チャンピオンまつり」を観に中洲の宝塚劇場に行った時です。
当時の宝塚劇場は「エスカレーター劇場」と銘打ち、各階へ行くエレベーターの他にも
2階にある宝塚劇場へ直行できるエスカレーターを備えていました。私はたかだか
2階までなのに途中に小部屋になった踊り場まであってチンタラ登っていく
このエスカレーターが嫌いで、もっぱらエレベーターを使っていたんですが、
この日、『ゴジラ電撃大作戦』『ダイゴロウ対ゴリアス』『パンダ・コパンダ』の
最強の組み合わせに大満足で、エレベーターを降りたあともすぐに立ち去りがたく、
一階の柱に貼ってある大きなポスターを見ながら、一緒に行った友人と映画の感想を
話してたんですが、見た後なので気持ちに余裕があって、普段行かないエスカレーターを
下から覗きこんでみると、踊り場の壁に、やけにかわいい顔のゴジラと、ガイガンと
あとは知らない怪獣とヒーローの計四体が並んでる写真が貼ってあるじゃないですか!
あれは何だという話になって、エスカレーターに乗込みその写真を見に行ったのですが、
45227154_1150146259.jpg
そこには4体が揃い立ちする宣伝スチールが人間大に引き伸ばされ、
これが春公開予定の新作ゴジラ映画の宣伝であること。カブトムシみたいな新怪獣の
名前がメガロであること。そしてヒーローがレッドアローンという名前だと知りました。
このレッドアローンというのが今のジェットジャガーで、春に『ゴジラ対メガロ』を
観に行った時、全然違う名に変わってて面食らいましたよ。

この面食らった記憶はずっと心に刻まれたままでしたが、手に入る限りの資料本には
いきさつは書かれていません。20世紀の東宝特撮映画研究の極めつけである
『東宝映画特撮全史』でも触れられてないので、疑問は続いてたんですがnet時代になって
いろいろ検索を重ねると同様の記憶を持つ怪獣マニアはけっこういて、いきさつについて
断片的にですが調べてるサイトもチラホラあって、それらの情報を総合すると、

(1)NET(現テレ朝)のアフタヌーンショーで「キミの考えた新怪獣を東宝映画に
  出そう!」と募集され、優勝作品レッドアローンはスーツ完成披露もされたが、
  元デザインとかなり変えられたので絵を描いた子供はうかぬ顔だった。
(2)優勝作品レッドアローンは西友の「ちびっこ怪獣大学」キャンペーンで使われた。
(3)ジェットジャガーは最初レッドアローンという名前だったのが変更された。
という要素は事実のようです。

そう、このキャラクターは映画よりかなり前に、TVのキャンペーンで生まれた
キャラだったのです。その企画から映画までにはけっこう紆余曲折があったらしく、
net情報も諸説ありますが、そもそもこのキャンペーンがいつのことなのかが不明確で、
映画公開が73年春で撮影が72年冬なので、72年前半と考えるのが妥当でしょうか?
それからレッドアローンからジェットジャガーに変わったことから
レッドアローンで検索したら、西武の特急にレッドアローというのがあり、
WIKIの説明にはわざわざ「レッドアローは西武鉄道の登録商標であるため、
他の鉄道会社は使用することができない」と書いてあるのを見つけ、
コレはひょっとしてとさらに検索を続けたら、
鉄道系サイトの「西武鉄道社史」の中にこういう記述がありました。
http://www.asobiya.net/seibu/past/c.html
>1969年 西武鉄道と西友ストアーが特急レッドアロー運行開始を記念して
>「ちびっこ怪獣大学」キャンペーン開催、円谷プロ制作で特急怪獣レッドアローン登場。
>怪獣デザインはNET(現・テレビ朝日)系「桂小金治アフタヌーンショー」での一般公募、
>映画「ゴジラ対ガイガン(東宝)」登場のジェットジャガーの原型。

最後の一行は特撮に詳しくない人が書いたんで愛嬌、ということでスルーして(笑)、
なんとこの企画、西武鉄道主体だったんですね!
45227154_1122182271.jpg
それも1969年のことでレッドアロー運行記念だったとは! 
だからストレートにレッドアローンだったのカー、子供は正直だわ!(苦笑)。

1969年と言えば、前年末に一旦打ち切るつもりでいつもより大予算で作った
『怪獣総進撃』が思いのほか好評で、ゴジラシリーズの仕切り直しが決定したんですが、
69年度の円谷組は前半非ゴジラ映画の『緯度0大作戦』と『日本海大決戦』を撮った後、
後半は大阪万博の三菱未来館の映像で多忙で新作が作れず、特撮班を立てない
ライブフィルム多用により、何とか年末に『オール怪獣大進撃』だけは公開に
こぎ着けたものの、翌1970年1月に円谷英二が亡くなってしまったという年です。
当然、衝撃は大きく、その年度は『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦! 南海の大怪獣』や
『血を吸う』シリーズはあったけど、ゴジラの新作は無しで、71年夏にやっと
『ゴジラ対ヘドラ』で復活したという東宝特撮激動の時代でした。

特撮系サイトではアフタヌーンショーのキャンペーンは東宝主導とされているところが
多かったんですが、実は私は最初から「東宝の発案とは考えにくい」と思ってました。
東宝はそもそもが阪急電鉄が宝塚を通る新路線を引き、沿線の住宅地の造成もかねる
大プロジェクト敢行の際、人を集める目玉として宝塚歌劇場を作り大成功させた後に、
その東京事務所として東京宝塚を作ったのが成り立ちで、東京宝塚を略して東宝なんで、
ライバル会社西武系の西友と組むのは絶対にあり得ないからです。
それに映画会社主導企画でアフタヌーンショーで公募をかけるというのも変です。
なぜなら、その時間帯は子供は学校に行って放送を見れず、効果が薄いですからね。
それに、その種の映画会社発の怪獣募集キャンペーンは少年誌との提携が定石でしたが、
私は「キミの考えた新怪獣を東宝映画に出そう!」キャンペーンを雑誌で見たことが
ありません。当時はまだ怪獣への興味は強かったので、主要誌はチェックしてたのに、
この件は全く知らず、それだから余計に72年冬にいきなり博多の宝塚劇場の踊り場に
1コーナー作ってまで貼ってあった、ゴジラとガイガンが見慣れぬ怪獣(メガロ)と
カラフルなレッドアローンと一緒に写っているポスターに強い印象を持ったんですよ。

この件は、西武の新特急宣伝キャンペーンを西友でやってたら、
たぶん西武が提供していた「アフタヌーンショー」が、
そろそろ巻き起こりつつあったやらせ批判を逸らそうと乗って、
その頃はNET(現テレビ朝日)ではめぼしい特撮番組が無かったために
「東宝映画に出そう!」と話が膨らみ、話を持ち込まれた東宝も、
深く考えずに乗ってしまったと考える方が妥当だと思います。
そもそもが東京でのキャンペーンだし、私の当時の生活圏には西友は無かったし、
家庭用ビデオも普及前で「アフタヌーンショー」が見れるわけもないので、
レッドアローンに馴染みがないのも当然だった訳ですね!

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TV屋さん主導でスーツは作ったけど、ライバル会社である東宝映画への出演は
ウヤムヤのまま西友の「ちびっ子怪獣大学」のマスコットをしていたレッドアローンが、
なぜか突然1973年春公開映画への起用が決まります。ここのいきさつも謎ですが、
前作『ゴジラ対ガイガン』で好評の怪獣タッグマッチをやるには適当な着包みが無くて、
新造が決まり、どうせなら不義理していたレッドアローンを出してあげようと考え、
でも元の鳥怪獣のスーツが支えずリデザインすることになって、たぶん、ちょうどその頃
『行け!ゴッドマン』でデザイン担当中の元東宝特撮造形チーフの利光貞三にデザイン料無料
もしくはグロスでついでに頼んだら全然別物になったんでしょう(爆)。
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ジェットジャガーとゴッドマンのデザインラインがどことなく似ているのも
こう考えると納得です。元の白もしくは白銀の鳥怪獣の面影は皆無になったけど、
それでも律儀にレッドアローンの名前だけは使うつもりでその名で宣伝を始めたら、
西武の方から「今さらだし、商標の問題もあるから」と、NGが出たんでしょうね…。

かくしてデザインも名前も全然別物になってしまったレッドアローン、
元々デザインした小学生はさぞ悲しんだしょうねぇ…。(ノД`)
以上で、レッドアロ-ンがジェットジャガーに化けた事情はほぼ推測できました。
大人の思いつきとテキトーな仕事が子供の夢を踏みにじる残酷な社会の構図が
そこに隠されていた訳ですが、チャンピオン祭り時代の迷走ぶりの代名詞のように
語られるあんな脳天気なキャラがこんな悲しいルーツを持っていたとは意外です。

ジェットジャガーは造形的にはけっこう人気あるキャラクターなので、封切当時から
それなりに商品は出ていて、ブルマァクではミニと特大サイズのソフビが、
なぜか出なかったスタンダードは2000年頃にM1号から出ました。

261603_1902329068_82large.jpg
バンダイからも1993年に約20cmのムビモンサイズで出たあと、2007年に16cmの
小ぶりサイズで再発売されました。バンダイの小型再発売は同じ造形を縮めて出す場合も
多いんですが、ジェットジャガーは完全別造形で大きい方はちょっとアレンジを効かせた
カッコイイ造形で、小さい方は撮影用スーツのイメージそのままという感じでしたね。

今日のメインでお見せしてるのはそのバンダイの大きい方ですが、やっぱこっちが好きです。



テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

この記事に対するコメント

この辺りは当方もリアルタイムで映画館に観に行ったような気がします。駄菓子屋で怪獣カードも買ってましたし。(何回目かのリバイバル上映かも知れませんが・・・。)

ジェッドジャガーにそんないきさつがあったとは知りませんでした。詳細な調査、大変興味深いです。当方は件のテーマソングしか記憶に残ってません(笑)。
【2015/04/26 22:59】 URL | Ponys41 #- [ 編集]


> Ponys41さん
この映画は大々的なリバイバル公開ってされてないんですよ。
だからたぶん、封切で御覧になったんじゃないかと…。

昔から気になってたことを調べてみたら、実に興味深い結果になりました。
検索ワードをいろいろ変えて当たっていくと、
いろいろ出てくるもんですねぇ。ヽ(^。^)ノ
【2015/04/28 10:12】 URL | fziro #jxzSJpSE [ 編集]


ジェットジャガーですくわ、、知らなんだぁー、、すんまそん

でもでも、レッドアローンのお話は、捏ちゃんネタとして知ってますた。
http://minkara.carview.co.jp/userid/240223/blog/34309903/

そういえば、なんか、ジェットジャガーがレッドアロー号に見えてきたぞーw

【2015/06/10 11:24】 URL | 覆面える #- [ 編集]


>覆面えるさん
この詳しいきさつがずっと放置されてきたのは、
鉄ちゃんと特撮マニアを兼ねるディープな人が少なかったせいなんでしょうね
特オタは鉄はカジる程度だし、ディープな鉄ちゃんは
怪獣にはそんなに興味ないしでw

カラリングは元ネタを意識してたんでしょうね。
トリ怪獣の頃は顔がクリーム色でレッドアローのメイン彩色と同じ色だし、
目が緑なのも、列車のガラスがそれっぽい色だからでしょうね。…
それが東宝でアレンジされて意味不明になっちゃったという(ノД`)
【2015/06/15 22:57】 URL | FZIRO #jxzSJpSE [ 編集]


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